相手に情報を伝達することを意味する言葉として「通知」と「連絡」があります。
どちらも耳馴染みのある表現ですがこのふたつはどのように使い分けられているのでしょうか。
今回は、「通知」と「連絡」の違いについて解説します。
「通知」とは?
「通知」とは「相手に情報を知らせるために一方的に情報を送りつけること」という意味の言葉です。
一般的に「通知」という言葉は「必要な情報を届けるために行われる事務的な作業」を意味します。
書類や文書等文字情報を使って伝達されることが多く、余計な装飾を省いた必要最低限の情報のみを送りつける行為をさして「通知」と表現します。
「必要な情報を送りつける」のが「通知」なので情報を受け取った後のことは無関係です。
リアクションや返答などは必要ではなく、相手の手元に必要な情報が届いた時点で「通知」は完了します。
届ける情報の種類や内容については特に決まりはなく、重要なお知らせから広告など人によっては不要なものまで「通知」に含まれます。
「通知」の使い方
・リストラ予定の社員に解雇予告通知を送る。
・合格通知が届くまでは安心できない。
・転勤の辞令が正式に通知された。
・スマホのアプリは不要な通知が多すぎる。
「連絡」とは?
「連絡」とは「情報を他人に伝えるためにコミュニケーションをとること」という意味の言葉です。
情報を他人に伝えることを「伝達」と表現します。
「連絡」とは「伝達のために相手にコンタクトをとること」を意味する言葉で、情報伝達を含むコミュニケーション全般をさして使われます。
高騰でも文章でも使われる言葉ですがニュアンスとしては「必要最低限な情報を伝えるのに加えて軽いやりとりをする」という意味合いが含まれています。
挨拶や質問、ちょっとした雑談など伝えるべき情報以外にも人として最低限のコミュニケーションとなるやり取りを伴うのが「連絡」です。
「連絡」の使い方
・地元の友達と久しぶりに連絡をとった。
・安否が心配されたが本人から無事だと連絡が入った。
・帰りが遅くなるなら連絡して欲しい。
・すぐに帰社するよう業務連絡があった。
「通知」と「連絡」の違い
「通知」と「連絡」の違いは「コミュニケーションの有無」です。
「通知」は情報を相手に伝えることを指しており必要な情報以外のやりとりはなく、内容も簡素で事務的です。
「通知」は相手に情報を伝える行為という点は共通していますが明確な違いとして「相手とのコミュニケーション」が存在します。
ちょっとしたあいさつやお礼の言葉など内容としてはさほど重要ではありませんが相手との円滑な関係を築くために行われるコミュニケーションを伴うのが「連絡」の大きな特徴です。
「通知」では情報は一方通行で伝えられるため一対複数でも可能ですが「連絡」は情報を伝える際に相手とやりとりするので基本的には一対一で行われます。
まとめ
「通知」と「連絡」はどちらも情報を伝えることを意味する言葉でありとても良く似ていますが、細かい違いを見るはっきりと区別された別の言葉であることがわかります。
意味をきちんと知っておかないと使い方を間違える恐れがあるので正確な内容を覚えておきましょう。