この記事では、「造園」と「園芸」の違いを分かりやすく説明していきます。
「造園」とは?
造園とは、ぞうえんという読み方をすべき言葉です。
漢字で表現されたこの言葉を目にすれば理解出来るでしょうが、物をこしらえるやつくるといった意味がある造の漢字に、一定の目的のためにこしらえた庭といった意味がある園の漢字を付け足す事で成立している言葉となっています。
だからこそ造園は、庭園や公園、植物園等をつくる事を意味しているのです。
「造園」の使い方
造園は、庭園や公園等の空間をつくる事を表現する際に使われる事が多い言葉となっています。
元々は庭をつくる事を意味する言葉でしたが、現在ではその意味も拡大しており、遊園地や動植物園をつくる事に関しても、この造園という言葉が用いていられているのです。
なのでビジネスの分野として既に成立しており、造園業という名で呼ばれていたりします。
「園芸」とは?
園芸とは、えんげいという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を見れば直ぐに分かる様に、野菜や果樹を植える畑等の意味を持つ園の字に、草木を栽培する事や修練により得た技能といった意味を有する芸の字を加える事で誕生した言葉となっています。
そのため園芸は、果樹や野菜、花等を植えて育てる事を意味しているのです。
「園芸」の使い方
園芸は、自宅の庭に果樹や野菜等を植えて育てる事を意味する言葉として使われる事が多くなっています。
ですが一方で、そういった趣味以外にも、生産物の販売を目的として植物を育てる際にも、この園芸という言葉が用いられているのです。
ただしその場合には、生産園芸という表現で区別されていたりします。
「造園」と「園芸」の違い
造園と園芸は文字を見比べれば、造と芸という言葉の違いを直ぐに発見する事が可能です。
ですが同じ園という文字が付く上に、植物に関連して使用される言葉同士だったりするので、使い分けの際に迷ってしまう人もいます。
ただし互いの意味の違いを把握すれば、使い分けに迷う事はありません。
ちなみに造園は、庭園や動植物園、公園といった空間つくりを行う事を意味する言葉です。
一方の園芸は、果樹や花等を植えて育てる事を表す際に用いるべき言葉となっています。
「造園」の例文
・『彼はサラリーマンを辞めて、造園士になりました』
・『私は家業である造園業を継ぐつもりはないです』
「園芸」の例文
・『軽い気持ちで庭で園芸を始めた所、すっかりハマってしまいました』
・『これからホームセンターに、園芸に必要な道具を買いに行く所です』
まとめ
2つの言葉は共に園という文字が付いているものの、造と芸という明確な文字の違いもあります。
ですがどちらも植物に関連して使われる事が多い言葉なので、中には混同してしまう人もいるのです。
もっとも造園は主に、庭園や公園といった空間づくりを行う事を表す際に使われる言葉となっています。
対する園芸は、花や野菜、木等の植物を植えて育てる事を意味する言葉として用いられているのです。