「連勝」と「連覇」の違いとは?分かりやすく解釈

「連勝」と「連覇」の違いとは?違い

スポーツの記録に関するニュースなどでよく耳にする言葉に「連勝」「連覇」があります。

どちらも当たり前に使われている言葉ですがどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「連勝」「連覇」の違いついて解説します。

「連勝」とは?

「連勝」とは「続けて勝つこと」という意味で使われる言葉です。

「勝利した次の戦いで再び勝利する」というのが「連勝」の意味する内容です。

主にスポーツの試合で用いられる言葉ですが戦いの種類について特に規定はなく命がけの戦闘からボードゲームなどの遊戯まで、対戦形式の戦いで続けて勝利すれば全て「連勝」と表現します。

「連勝」の条件は勝利なので勝利していれば戦いの規模や種類は問われません。

スポーツの場合は公式戦と非公式戦で分けるのが一般的ですが、予選リーグと決勝リーグなどそれ以外の試合を区別することはなく連続した勝負として扱います。

通常は戦いの勝利のみをカウントしますが特定の条件を設けて「連勝」とすることもあります。

「本拠地の試合で連勝」という場合は本拠地での試合と試合の間に行われていたアウェーゲームで敗戦していたとしても本拠地の試合の成績のみを取り上げて「連勝」としています。

「連勝」という場合は通常「二つ続けて勝つ」ことを意味しますがそれ以上続けて勝ち続けていることを指して「連勝」と表現することもあります。

二つ以上勝ち続けていることを表す場合は「十連勝」のように連続勝利数を頭につけて一語とします。


「連勝」の使い方

・首位のチーム相手に連勝する。

・連勝記録は13で途絶えた。

・公式戦100連勝は前人未到の記録だ。

・連勝で優勝に王手をかける。


「連覇」とは?

「連覇」とは「続けて優勝すること」という意味で使われる言葉です。

「連覇」「覇」という漢字には「力で制する」という意味があります。

そこから転じて「集団の中で最も強い者」つまり「多くのものが参加する大会で優勝すること」という意味になり、それが続くことをさして「連覇」と表現します。

「連覇」は一般的に「同一の大会で続けて優勝すること」を指して使われます。

第10回大会と第11回大会で同じ人物が優勝したときが「連覇」に当たります。

最終的に続けて優勝していれば「連覇」であり勝ち方などは問われません。

「連覇」の使い方

・甲子園の春夏連覇を成し遂げる。

・有馬記念を連覇し名実ともに最強馬となった。

・世界選手権10連覇の記録は今も破られていない。

・オリンピック4大会連覇の偉大な記録を打ち立てる。

「連勝」と「連覇」の違い

「連勝」「連覇」の違いは「続くものが勝利か優勝か」です。

「連勝」は勝利を続けることでありひとつひとつの試合や戦いの勝敗記録を対象にしています。

「連覇」は大会の優勝を続けることであり個別の試合ではなく最終的な優勝記録のみを対象にしています。

1度でも負けたらその時点で「連勝」は終わりですが、負けたとしても最終的に大会で優勝すれば「連覇」は達成可能です。

勝ち続けて進出した決勝戦で負けてしまったら「連勝」「連覇」は両方とも途絶えてしまいます。

まとめ

「連勝」「連覇」はどちらも立派な記録ですがカウントしている記録が違う別の言葉です。

似たようなシチュエーションで使われることが多いのできちんと区別して覚えておいてください。

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