「運否天賦」と言う四字熟語は、聞いた事はあっても、正しく理解できていない言葉でしょう。
この記事では、「運否天賦」の意味を分かりやすく説明していきます。
「運否天賦」とは?意味
「運否天賦」の読み方は「うんぷてんぷ」です。
「運否」は「うんひ」や「うんぴ」と読み間違いやすく、また「天賦」は「てんむ」や「てんぶ」と読み間違いやすいので、注意が必要です。
「運否天賦」は「運を天に任せること」を意味する四字熟語です。
「運否天賦」の概要
この「運否天賦」は、四字熟語によくある中国の故事逸話を由来とする言葉とも言われていますが、詳細な逸話は不明です。
「運否天賦」を分解して、その意味を考えると、「運否」は「幸運と不運」を意味し、「天賦」は「天から与えられる」ことを意味します。
従って、「運否天賦」は「幸運と不運は天から与えられる」と言う意味となります。
これから転じて、「運を天に任せること」の意味となったのです。
この四字熟語は、カルタ賭博をする際に、しばしば使われていた言葉で、それが一般に広まり、賭博以外でも「運を天に任せる」場合に使われる言葉となったとされています。
漫画が好きな方なら、この四字熟語はギャンブルをテーマとした漫画で、しばしば使われているのを目にされているでしょう。
元々賭博の時に使われていた言葉が始まりだと知れば、なるほどと、うなずけます。
「運否天賦」の言葉の使い方や使われ方
「運否天賦」の言葉は、以下の様に使われます。
・『競馬はデーターでいくらチェックしても当たると言うものではありません。やはり最後は運否天賦となってしまいます。』
・『今回のコンペには、最善を尽くして案を考えました。採用されるか否か、最後は運否天賦といえます。』
・『彼は何度も運否天賦の局面に遭遇し、その都度運をつかんできました。まさに彼のような人をラッキーボーと呼ぶのでしょう。』
・『受験した大学の倍率が、10倍近くもありました。これまで、勉学に努力して来たけれど、これだけの倍率になると、運否天賦の側面が強くなると思っています。』
「運否天賦」の類語や言い換え
「運否天賦」は、「勝負は時の運」や「天命を待つ」や「人間万事塞翁が馬」と言い換える事が出来ます。
また似た意味を持つ四字熟語としては、「乾坤一擲(けんこんいってき)」や「墜茵落溷(ついいんらくこん)」があります。
「乾坤一擲」は「運を天にまかせて、大勝負をすること」の意味です。
また「墜茵落溷」の文字通りの意味は「花びらは、運良く敷物に落ちる時と、不運にも便所に落ちる時もある」の意味で、転じて「運否天賦」に似た意味となる四字熟語です。
まとめ
「運否天賦」の読み方は「うんぷてんぷ」です。
間違いやすい読みなので、注意が必要です。
「運否天賦」の文字通りの意味は、「幸運と不運は天から与えられる」と言う意味で、転じて「運を天に任せること」の意味となったものです。