「運用」と「利用」の違いとは?分かりやすく解釈

「運用」と「利用」の違いとは?違い

この記事では、「運用」「利用」の違いを分かりやすく説明していきます。

「運用」とは?

運んで用いると書いて「運用」

その漢字の意味通り、そのものがもつ機能や特性などを活かし用いることを「運用」と言います。

そのものの機能や特性をうまく活かして、ものを用いることを意味し、様々なジャンルで用いられる言葉です。

その中でも主に投資などでよく耳にする言葉となります。

「運用」は言い換えれば、「活用」「指揮」「采配」「役立てる」「アプリケーション」などとなる言葉です。


「運用」の使い方

「運用」は主に「運用する」「運用を検討する」などといった形で用いられ、また、「運用」を用いた言葉には、「運用資金」「資産運用」「運用装備」「運用能力」「運用サポート」などがあります。


「利用」とは?

「利用」「利」には、役に立つ、都合がよい、といった意味があります。

この「利」を用いた「利用」には、役立つようにうまく使う、使って役に立たせる、といった意味があります。

そのものを役に立つよう用いることが「利用」となります。

「利用」は言い換えれば、「活用」「使用」「役立てる」「適用」などとなる言葉です。

「利用」の使い方

「利用」は主に「利用する」「利用を検討する」などといった形で用いられ、また、「利用」を用いた言葉には、「利用価値」「利用者」「廃棄利用」「再利用」「利用者数」「利用料」「利用料金」などがあります。

「運用」と「利用」の違い

「運用」の場合、基本的に自分が持つものをうまく活用することを意味します。

例えば、資金や制度などとなります。

それに比べ、「利用」の場合は、同じ活用する行為でも、そのもの自体、自分のものである必要はありません。

例えば、車を用いる場合、「車を運用する」となれば、車を用いて仕事をする、稼ぐ、といった意味となり、その車は自分の持ち物を意味するものとなります。

しかし、「車を利用する」の場合、車を用いて移動するといった意味となり、その車は自分の持ち物とは限りません。

「運用」の例文

・『老後に向けた資産運用の相談を投資会社に行うことにしました。』

・『この運用を前提として、今回、話を進めていきたいと思います。』

・『銀行では、預かったお金を運用し、様々な投資を行っています。』

・『手元にあるお金をどのように運用すべきか検討しているところです。』

「利用」の例文

・『私は、エコの一環として再利用可能なものはできるだけ再利用するよう心掛けています。』

・『私はバスと電車を利用し1時間かけて、大学に通学しています。』

・『今度の休日を利用し、家族で動物園に行くことになりました。』

・『このプールの利用料金はお手頃で助かっています。』

まとめ

同じ活用するといった意味でも、何を活用するのかにとって、「運用」「利用」を区別する必要があります。

「利用」の場合、日常的に用いられる言葉となりますが、「運用」の場合は、資金など限られた場面でのみ用いられるといった違いもあり、注意が必要です。

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