この記事では、「過半数」と「2分の1以上」の違いを分かりやすく説明していきます。
「過半数」とは?
「過半数」は「かはんすう」と読み、「全体の半分よりも多い数」という意味です。
複数の人や物がある状態で、全体を半分にした数値を少しでも超えた数のことを言います。
例えば人が20人いた場合、全体を半分にすれば「10人」になり、これが「半数」で「11人から上の人数」が「過半数」です。
「過」は「すぎる」とも読み、「ある範囲や基準をこえること」という意味、「半」は「なかば」とも読み「二二つに分けた片方」という意味、「数」は「かず」という意味、「過半数」で「二つに分けた片方の数をこえること」になります。
「過半数」の使い方
「過半数」は「全体の半分より少しでも多い数」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「過半数だ・である」と使われたり、形容詞として「過半数の」と使われたり、副詞として「過半数で」と使われたりします。
数がはっきりと分かる状態であることが求められ、集合的な度合いではなくはっきりと数値で数えられるものに対して使われる言葉です。
「2分の1以上」とは?
「2分の1以上」は「にぶんのいちいじょう」と読み、「全体を半分にした数を含んで、それより多い数」という意味です。
複数の人や物がある状態で、全体を半分にした数値も含み、それより上の数のことを言います。
例えば人が20人いた場合、全体を半分にすれば「10人」になり、この数値を含めて「10人から上の人数」が「2分の1以上」です。
「2分の1」とは「2つに分割したうちの片方」という意味、「以上」は、「数量・程度などを比較する際に、基準となる数値を含めてそれより多いこと」という意味、「2分の1以上」で、「全体を2つに分割した数字を含めてそれより多いこと」になります。
「2分の1以上」の使い方
「2分の1以上」は「全体を半分にした数を含んで、それより多い数」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「2分の1以上だ・である」と使われたり、形容詞として「2分の1以上の」と使われたり、副詞として「2分の1以上で」と使われたりします。
こちらは集合的な度合いにも使われることがあります。
「過半数」と「2分の1以上」の違い
「過半数」は「全体の半分より少しでも超えた数」という意味です。
「2分の1以上」は「全体を半分にした数を含んで、それより多い数」という意味です。
「過半数」の例文
・『決議には過半数を占める賛成が必要だ』
・『今回の選挙は過半数に達しいないと当選と見なさない』
・『投票の結果反対票が過半数だった』
・『過半数の人たちが出席した』
「2分の1以上」の例文
・『2分の1以上の希望者がいれば決行します』
・『クラスの2分の1以上が休んだら学級閉鎖になる』
・『庭の2分の1以上は草むしりをした』
・『富士山の2分の1以上が雲に隠れている』
まとめ
今回は「過半数」と「2分の1以上」について紹介しました。
「過半数」は「半分を少しでも超える」、「2分の1以上」は「半分を含めて超える」と覚えておきましょう。