「過干渉」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「過干渉」

過干渉は、いい意味では使わない言葉です。

「干渉」だけでも、それほどいい意味はありませんが、場合によってはそれが欲しいという表現をすることもあります。

しかし、「過干渉」となると、それをされて嬉しい人は居ないでしょう。

この点がこの2つの言葉の主な違いだと言えるかも知れません。

「過干渉」の意味

過干渉とは、「必要な干渉」を表す為の表現です。

「干渉」は、人の内情にまで立ち入ったリ、口を挟むことです。

他の国の政治に口を挟むと「内政干渉」と呼ぶように、悪い意味で使われることが多い言葉ですが、時には前述のように、「誰も干渉してくれない」などと自らそれが欲しいと求めて(少しくらいは口出しや介入して欲しいという意味で)使うこともある言葉です。

ですが、「過干渉」は、必要以上の干渉を表す言葉の為、そこまでは求めていないことがほとんどです。

何かと口を挟んでくる人に対して「迷惑だ」という意味で使うことも多く、その場合には「過干渉に困っている」などと使われます。

「過干渉」の言葉の使い方

過干渉は、そのようなことがあった時や、あの人はその傾向がある、それが過ぎるといったように使う言葉です。

元々「過」が付いているので、「過干渉が過ぎる」とすると、二重表現になる懸念がありますが、この形で使っても特に間違いとは言えません。

「過干渉」という言葉だけでは言い表せないほどそれが過ぎると言いたい時には、思い切って使ってもいい表現です。

「過干渉」を使った例文・短文(解釈)

過干渉を使った例文や短文です。

どれも「迷惑している」「そうなりそうだ」といったものばかりで、この言葉が悪い意味でしか使わないということが分かるでしょう。

「過干渉」の例文1

「あの人は彼女に過干渉だったことから、別れることになったらしい」

いくら恋人同士だとしても、必要以上に干渉されてはそれが迷惑だと思われることも少なくありません。

常識の範囲での干渉であれば、それくらいはあって当然(逆に、全くないのはおかしいくらいです)だと言えますが、過干渉となってしまうと、避けられる原因にもなってしまうので注意しなくてはいけません。

「過干渉」の例文2

「ここまで過干渉されると、今後の付き合いを考えないといけない」

上の例文と似ていますが、干渉が過ぎるので迷惑だと考え始めたと言っています。

世の中には必要以上に人に干渉してくる人も居ない訳ではありません。

迷惑だと感じたら、序々に距離をとるなどの対策も必要になってくるでしょう。

「過干渉」の例文3

「過干渉と言われようと、この件には口を出すしかない」

必要以上だと言われようが、口すっぱく言わない訳にはいかないというシチュエーションのようです。

時にはそのような場面もあるでしょうが、相手がどう思っているのかという点も合わせて、余計だと思われ過ぎないように注意をすることも大切です。

「過干渉」の例文4

「あいつは両親の過干渉が過ぎることが原因で自宅を出たようだ」

上に挙げた「過干渉が過ぎる」と使っている例になります。

それほど必要以上の干渉があったことが分かる例文ですが、その原因がどこにあったのかということも考える必要があるでしょう。

親にとって子供は、いくつになっても子供のままです。

その干渉は時には迷惑だと感じたとしてもありがたい時もあるものです。

「過干渉」の英語と解釈

過干渉は英語では“nosy”と表現します。

とてもシンプルな言葉ですが、これだけで「必要以上に干渉する」という意味があり、「過干渉」にそのまま相当します。

“nosey”と表記することもあり、どちらでも意味は同じなので、好きな方を使って構いません。

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