「配偶者」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「配偶者」

配偶者とは、特定の存在を表す言葉ではなく、使う人によってその対象が変わるという多少変わった言葉です。

そして、こう呼んでいいのか微妙な立場の存在もある為、きちんとした意味を知っておきたい言葉でもあります。

読み方は「はいぐうしゃ」で、学生のうちはあまり縁のない言葉かも知れませんが、いい年になれば、いつ使うことになるか分かりません。

「配偶者」の意味

配偶者とは、自分の結婚相手のことを表す言葉です。

よって、男性であれば自分の妻を、女性なら夫がそれに当たります。

まだ籍を入れていない恋人同士や婚約者という間柄では使えない言葉で、必ず戸籍上で婚姻関係にあることが条件です。

この「配偶者」は、単に結婚相手というだけでなく、世の中の色々な場面で記載が必要だったり、それが居るとないとで利用できる制度が変わるなど、とても重要な存在だと言っていいでしょう。

独身か既婚者かといった区別も、この有無さえ分かれば確認できます。

「配偶者」の言葉の使い方

配偶者は、その有無を求められたり、それによる何かの制度の利用時などに使われることの多い言葉です。

この一言で男女の区別なく使える言葉なので、公的な場面だけでなく、アンケートなどでもこの言葉を見掛ける機会があります。

間違えやすいのが、「扶養家族」との違いです。

この扶養家族とは、同一世帯の中で主として収入のある人に(その収入によって)養ってもらっている家族のことです。

多くの家庭では妻は夫の配偶者であり、この扶養家族にもなってなっているので、混同してしまうことがあるので注意してください。

「配偶者」を使った例文・短文(解釈)

配偶者を使った例文や短文です。

近年話題になっている「同性婚」が絡んだ例も挙げていきます。

「配偶者」の例文1

「うちの会社では、配偶者が居ると寮には入れない」

そのような社宅は、いわゆる「独身寮」と呼ばれます。

それに入っている場合、結婚すると出て行かないといけないので、その前に色々な計画を立てないといけません。

社宅では僅かだった住居費がそれなりに掛かることになったり、二人分の生活費が必要になるのはもちろん、会社までの交通ルートが変わる(引越し先がその社宅の近くでない限り)ということも忘れてはいけません。

「配偶者」の例文2

「配偶者居るか居ないかで、受けられる控除額が結構変わることに気付いた」

税金の話になりますが、申告を行う人に配偶者が居ると、配偶者控除(または、配偶者特別控除)が受けられるという制度があります。

場合によってはこの制度の対象にならないこと(収入面などから)もありますが、一度詳しく調べてみて損はありません。

「配偶者」の例文3

「配偶者と呼ばれると、まだ多少違和感がある」

結婚したばかりの人(特に女性)は、この呼ばれ方にあまり馴染みがない為、最初のうちは自分のことが言われていると気付かないこともあるかも知れません。

これは、次第に慣れていくのを待つしかないでしょう。

「配偶者」の例文4

「同性婚のカップルでも、お互いを配偶者と呼ぶのだろうか」

同性結は、日本で正式に認められている訳ではないので、それ(と類似した当人同士の契約行為)ができるのは現在では一部の自治体だけに限られており、「同性パートナーシップ」という名称でそういった行為を許可しています。

具体的には、東京都の渋谷区や世田谷区、大阪府の大阪市、兵庫県の宝塚市、福岡県の福岡市などです。

その自治体内でのみ、お互いが配偶者に準じた扱い(一部、例外もあります)になれますが、「配偶者」そのものではありません。

その為、世間的にはお互いに「未婚」のままとして扱われてしまいます。

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