この記事では、「金縛り」と「悪夢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金縛り」とは?
「金縛り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「金縛り」は「かなしばり」と読みます。
「金縛り」には、「身動きができないよう、厳しく縛り付けること」という意味があります。
泥棒などを捕縛するとき、厳しく縛り付けるとき、「金縛りのように、泥棒を縛り付ける」などと言います。
また「金銭の力で人の自由を拘束する」という意味もあります。
さらに「睡眠麻痺(すいみんまひ)」という意味もあります。
「睡眠麻痺」とは、「寝ているときに、体が動かせないように感じる現象」を意味します。
科学的に、「金縛り」は、レム睡眠中に起こるとされています。
レム睡眠の間は、全身の筋肉が弛緩しています。
このタイミングで目が覚めると、「目覚めているのに動けない」という状態になります。
とても疲れているときや、ストレスが強い時に「金縛り」になりやすいとされています。
「昨日の夜、金縛りに遭って、死ぬほど怖かった」などという文章にすることができます。
「悪夢」とは?
「悪夢」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「悪夢」は「あくむ」と読みます。
「悪夢」には「嫌な恐ろしい夢。
または不吉な夢」という意味があります。
例えば、ゾンビに追われて死にそうになる夢や、人に刺されてしまう夢、また大切な人が亡くなってしまうような嫌な夢を「悪夢」と呼びます。
また「夢としか思えないような、恐ろしい現実」を「悪夢」と呼ぶこともあります。
例えば、戦争でたくさんの人が亡くなる様子を見た人は「戦争の悪夢だ」などと言うかもしれません。
また、仕事で大きな失敗をして、すべてを失ってしまった人は「悪夢のような一日だ」と、失敗をした日を振り返るかもしれません。
「金縛り」に対応するのは、「嫌な恐ろしい夢。
または不吉な夢」という意味になり、起床した後も、何となく怖かったり、嫌な気分が続くとき、「とんでもない悪夢を見てしまった」などと呟くかもしれません。
「金縛り」と「悪夢」の違い
「金縛り」と「悪夢」の違いを、分かりやすく解説します。
「金縛り」には、「睡眠麻痺」という意味があり、「目覚めているのに体が動ないこと」を意味します。
一方の「悪夢」は「嫌で不吉な恐ろしい夢」という意味があります。
「金縛り」に遭っているとき、半分覚醒していて、半分寝ているような場合があり、「悪夢」も一緒に見ることがあります。
そのため、「悪夢」と「金縛り」を区別できない場合があります。
ただし、「悪夢」は「怖い夢」を指し、「金縛り」は「体が動かないこと」を意味するという違いがあります。
このように頭の中で起きているのが「悪夢」で、体に起きているのが「金縛り」という違いがあると考えることができます。
まとめ
「金縛り」と「悪夢」の違いについて見てきました。
2つの言葉には大きな違いがあることが分かったことで、混同せずに済むようになるのではないでしょうか。