この記事では、「金輪際」の意味を分かりやすく説明していきます。
知識をたくわえていきましょう。
「金輪際」とは?意味
金輪際(こんりんざい)とは、神様に誓ってのこと。
永遠に、永久にという意味があります。
おもに「金輪際~しない」と否定の言葉と一緒につかいます。
「金輪際~しない」で「もう絶対に~しない」のこと。
どんな出来事があっても心を変えない、固い意志をあらわしています。
強い決意表明をするときの用語になります。
金輪際というのは、もともとは仏教の専門用語です。
仏教ではこの世の果てに、三つの輪があると考えていました。
そのうちのひとつが、金輪です。
金輪という輪の、端っこにあたる部分が「金輪際」。
そのため「終わりまで・ずっと」という意味で「金輪際」が用いられるようになりました。
「金輪際」の概要
「金輪際」は宇宙の果てはどうなっているのか、思いを寄せた学問から生まれた言葉です。
それによると世界は三輪、つまり三つの層によって成り立っているとされていました。
1番下にあるのが風輪、その上にあるのが水輪、さらにその上にあるのが金輪です。
この上に宇宙を始めとする大地があると考えられていました。
そのため「世界の端っこ」という意味としての、金輪際が生まれるようになりました。
物事の始めから終わりまで、つまり「今日からずっと永遠に」をあらわすのが金輪際です。
「金輪際」の言葉の使い方や使われ方
「金輪際」はこのように使います。
・『親友と大喧嘩した。もう金輪際、顔は見たくない』
・『金輪際の別れかと思うと、胸が苦しくなった』
・『非礼な態度をされたので、もう金輪際関わりたくないと思った』
金輪際とは、永遠をあらわす言葉です。
ただ現在では、強い怒りをあらわすシーンで「金輪際~しない」が用いられています。
二度と顔を見たくないとき、失礼な対応をされてはらわたが煮えくり返っているシーンなどで使います。
嬉しい意味で使うことは少ないので、使用する場を選んでおきましょう。
「金輪際」の類語や言いかえ
「金輪際」はこのような言葉に、置きかえできます。
・永遠に
・絶対に
・未来永劫
・万世不易
・千秋万古
未来永劫(みらいえいごう)とは、これからずっとのこと。
永遠の時間をあらわします。
また万世不易(ばんせいふえき)も、この世においてずっと変化しないものを伝えています。
千秋万古(せんしゅうばんこ)で千年や万年が通り過ぎるように、長い年月をあらわします。
ずっと変わらないという意味があるのが「金輪際」の類語になります。
まとめ
「金輪際」の意味と使い方を学んできました。
「金輪際」とは仏教の宇宙観から生まれた言葉です。
宇宙の底には、三つの輪があるとされ、そのうちのひとつが金輪。
「永遠に・ずっと」という意味があります。
おもに「金輪際~しない」と打ち消しの言葉と一緒に用いていきます。
色々なフレーズを、自分のものにしていきましょう。