「鋭気」と「英気」の違いとは?分かりやすく解釈

「鋭気」と「英気」の違いとは?違い

この記事では、「鋭気」「英気」の違いを分かりやすく説明していきます。

「鋭気」とは?

鋭い性質、何かをしようとする盛んな気持ちです。

「鋭」には、つよい、勢いがある、「気」には、ようす、心の働きという意味があります。

このことからも、「鋭気」とは、勢いがあることを指しているのがわかります。

これからボクシングの試合があったとします。

選手は試合に勝とうと意気込んでいることでしょう。

テレビなどで試合を見ていると、選手の盛んな気持ちが伝わってきます。

もしここで、「負けてもいいか」「どうでもいい」という気持ちでいたら、試合に勝つことは難しいでしょう。

気持ちは行動に表れます。

試合に出場するときに選手が持っている盛んな気持ちを「鋭気」といいます。

試合に出場する選手以外の人も「鋭気」を持っています。

何かを使用と意気込むときの状態がそうです。


「鋭気」の使い方

鋭い性質や、何かをしようとするときの勢いがある気持ちを指して使用します。


「英気」とは?

「英気」には2つの意味があります。

一つは、イキイキと体を動かす気力、元気です。

毎日残業続きで仕事をしていると、週末にはぐったりとしてしまうことでしょう。

このときには、ほとんど元気が残っていません。

しかし、休日に温泉に行く、おいしいものを食べるなど、自分が好きなことをすると、「また頑張ろう」という気持ちがでてきます。

心はイキイキとしていて、気持ちに張りがあります。

この元気なときのようすが「英気」が意味するものです。

週末などに元気を回復させることを「英気を養う」などと表現します。

もう一つの意味は、優れた気性です。

よく気がつき、巧みに物事を処理する能力をいいます。

能力には体を使うものと、知能を使うものがありますが、「英気」は知的能力を指します。

「英」には、ひいでる、すぐれるという意味があります。

「英気」の使い方

「英気を養う」の形で使われることが多いです。

イキイキと体を動かす気力や元気を指しています。

元気がない状態のことではありません。

才気の意味では、日常使うことは少ないです。

「鋭気」と「英気」の違い

「えいき」と読みは同じですが、意味は異なります。

「鋭気」は、何かをしようという意気込みを意味しています。

鋭い気性や勢いがあるさまをいいます。

「英気」は元気のことです。

気持ちの張りをいいます。

気持ちの面を指している点は、2つの言葉は似ているのですが、その状態が違います。

「鋭気」の例文

・『鋭気を感じる』
・『鋭気に満ちている』
・『鋭気を損なう』
・『鋭気がみなぎる』

「英気」の例文

・『ケーキを食べて英気を養う』
・『英気が感じられない』
・『英気を養ってください』
・『英気がないようだ』

まとめ

「えいき」と読みが同じですが、意味は異なります。

漢字を違えると意味が全く変わってしまうので、この言葉を文書で使うときには漢字を間違えないように注意が必要です。

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