この記事では、「閉鎖」と「閉店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「閉鎖」とは?
「閉鎖」は、建物に第3者が立ち入ることができないよう施錠を施すことですべての侵入経路を塞ぐことにあります。
「閉鎖」を行う理由は、建物側にあり、建物の耐震性が危ういなど利用者側の命の保証ができないと判断した場合、建物は安全上の都合で「閉鎖」となります。
「閉店」とは?
「閉店」はお店の営業時間を過ぎたので店じまいをすることと、お店自体を辞めてしまうことです。
なお、「閉店」は、お店自体が赤字経営で潰れることではなく、あくまで商売をすることが得にならないという判断で辞めてしまうことです。
「閉鎖」と「閉店」の違い
「閉鎖」と「閉店」の違いは、建物の都合か、お店の経営者側の都合であるかです。
「閉鎖」は、建物側の都合で老朽化などで危険だと判断された場合「閉鎖」で、「閉店」はお店の経営者側が24時間営業をしないなどの他、お店を運営する意味が無くなるなどの都合になります。
「閉鎖」の例文
・『院内クラスターが発生したので隔離病棟を閉鎖する』
この例は、院内で病気の連鎖感染が発生したが故に隔離病棟の入り口をふさいで内部に侵入できなくすることです。
ただし、病棟内部は機能しているため病気の治療は継続されています。
あくまで外部から人が侵入して感染者を増やさないための処置が、「閉鎖」で実際には部分的に搬入口は開放されており、治療物資などは外部に投入されます。
「閉店」の例文
・『長年経営していた靴屋を閉店する』
この例は、「閉店」という言葉を店じまいという意味で使用しています。
店じまいなので、お店はもう靴屋としては経営しませんが、ひょっとしたら何か別事業を行う可能性もあり、一応建物だけは残るのが「閉店」です。
靴屋さんの方がサイドビジネスを行う意思がない場合は、「廃業」という言葉を使用して商売をしないとした場合靴屋さんのオーナーはもうビジネスで何かお店を経営することはなくなります。
まとめ
「閉鎖」と「閉店」の違いは、建物側の都合である場合、「閉鎖」で例えば、病気が建物内にまん延した場合、「建物の都合で閉鎖」で「閉店」の場合、お店の経営者側の都合です。
つまり、「閉鎖」は、経営者側の移行に関係なく、建物が危ないと判断されれば、「閉鎖」になります。
「閉店」はお店の経営者側の都合でお店の営業時間を過ぎれば店を閉めることができるうえ、ビジネスとして成立しなくなってきたと経営者側が判断すれば、お店を畳んで店じまいをするという判断も可能です。
その上で、再度ビジネスを展開しようと経営者側が考えれば、再度ビジネスを再開してもよいのが「閉店」です。
逆に、「廃業」は、そのビジネスそのものを2度と行わないという意味になりますので「閉店」という言葉よりも強くお店の経営を行わないということを周囲に示すことができます。