この記事では、「関わる」と「係わる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「関わる」とは?
「関わる」を、辞書で調べると関係すること。
関連、つながり、ひっかかり、と記載されています。
「係わる」とは?
「係わる」は、辞書によれば、関係すること。
関連、つながり、ひっかかり、と記載されており、「関わる」と読みも意味も同じ言葉だとも記載されています。
「関わる」と「係わる」の違い
「関わる」と「係わる」は辞書によれば、全く同じ意味の言葉だと記載されています。
またこの「関」と「係」で「関係」と言う言葉が形成される事から、なるほどと納得できます。
以上の様に、同じ意味を持つ言葉ですが、使う時にはどちらを使った方が良いのかを少し考えたいと思います。
漢字の種類とその読み方も極めて多い事から、「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」として、常用漢字表が内閣告示により示され、日常的にはこの範囲の漢字を使用する事を推奨し、公文書等ではこの範囲内で使うべきとされています。
従って、古くから使われている漢字を用いた言葉でも、その漢字が常用漢字とされているかどうかで、現代積極的に使うべきか否かを決めれば良いと言う事になります。
この常用漢字は、音読みではリストにあっても、訓読みではリストにないと言ったケースもあります。
この視点で、「関わる(かかわる)」と「係わる(かかわる)」を見ると、「関わる」は常用漢字ですが、「係わる」常用漢字ではない、いわゆる表外読みと言われるものに当たります。
もちろん、「係」は「関係」の「けい」や「係長」の「かかり」の読みでは常用漢字のリストにはありますが、「係わる(かかわる)」の読みとしては表外なのです。
一方の「関わる(かかわる)」は常用漢字の読みのリストにあります。
従って、公用語等では「関わる」を使うべきで、「係わる」を使う事は出来ません。
もちろん、日常では「係わる」を使っても良いですが、「係わる」の方が馴染みが少ないため、敢えて使う必要もありません。
迷うことなく「関わる」の方を使えば良いと言えます。
ちなみに、「関わる」も常用漢字の読みのリストにはなく、公文書等では「かかわる」とひらがな表記にするのが正しいと、ネット等に流布されているケースもありますが、これは誤りです。
まとめ
「関わる」も「係わる」も、辞書で調べると関係すること。
関連、つながり、ひっかかり、と記載されており、全く同じ意味の言葉です。
しかし「関わる(かかわる)」は常用漢字のリストに読みが記載されていますが、「係わる(かかわる)」の方は表外読みです。
従って、日常的に「係わる」を使うことは問題ありませんが、公用語としては使えず、必ず「関わる」を使わなければなりません。
もちろん、学校のテストや日常使いでも、迷うことなく「関わる」を使うと良いと言えます。