この記事では、「閲覧」と「視聴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「閲覧」とは?
書物や新聞などの内容を読みながら調べることです。
「閲」は、しらべる、「覧」は、よくみるという意味を持つ漢字です。
このことから、「閲覧」とはよくみて調べるという意味であることがわかります。
この言葉が意味するよくみるものとは、書物、新聞、ウェブサイトなどのことです。
文字を読むようなものを指しています。
ウェブサイト上では、文字だけでなく動画もみることもできますが、「閲覧」は動画をみて調べるという意味ではありません。
図書館には「閲覧室」という場所があります。
この部屋は、貸出できない資料を読む場所です。
この部屋にある資料は、主に何かを調べるために使われています。
たとえば、百科事典などがあります。
資料を読んで調べるための部屋なので「閲覧室」といいます。
「閲覧」の使い方
内容を読みながら調べることを指して使用をします。
読書も「読む」という行為をしますが、このことを指して「閲覧」とはいいません。
小説を読む場合、多くの場合は楽しむことが目的で、何かを調べることが目的ではありません。
「閲覧」には調べるという意味が含まれているので、たんに読むことには使用せず、読むことと調べることを行う場合に使用をします。
「視聴」とは?
「視聴」には2つの意味があります。
一つは、見ることと聴くことです。
「視」は目で見る、「聴」は、きく、注意してきくという意味を持つ漢字です。
このことからも、「視聴」とは見ることと聴くことを意味していることがわかります。
たんに目に映像が飛び込んでくる、耳に音が入ってくることを指しているのではなく、注意して見たり、聴いたりすることをいいます。
テレビを見るとき、気になる番組は意識的に見ることでしょう。
このような意識的な行為を指しています。
もう一つの意味は、注意や関心です。
ある対象に意識を集中する、心をひかれるといった意味合いになります。
「視聴」の使い方
2つの意味がありますが、見ることと聴くことという意味で使用されることが多いです。
テレビやウェブ上の動画などを見たり聞いたりすることを指して、使用されています。
「閲覧」と「視聴」の違い
どちらの言葉にも見るという意味合いがあるのですが、何を見るのかという点に違いがあります。
前者の言葉は、書物、ウェブサイト、新聞などを見ることで、たんに見ることではなく、調べながら見ることを意味しています。
後者の言葉は、見たり聞いたりすることです。
書物や新聞は見るというよりも読むといい、また聴くという行為はしないので、書物や新聞を見ることを意味しているのではありません。
「閲覧」の例文
・『閲覧可能です』
「視聴」の例文
・『無料で視聴できます』
まとめ
どちらの言葉にも見るという意味合いがあるのですが、何を見るのか、どのように見るのかという点に違いがあります。