「陰る」と「曇る」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「陰る」と「曇る」の違いとは?違い

この記事では、「陰る」「曇る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「陰る」とは?

「陰る」「かげる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「太陽・月が雲に遮られて暗くなる状態」という意味で、雲の動きにより一時的に太陽や月の光が弱くなることを言います。

2つ目は「夕方になり日が傾く」という意味で、太陽が沈むにつれて暗くなっていく様子を言います。

3つ目は「表情が暗くなる」という意味で、悪い知らせを聞いて笑顔が消えることを言います。

上記に共通するのは「明るさが失われる」という意味です。


「陰る」の使い方

「陰る」「太陽・月が雲に遮られて暗くなる状態」「夕方になり日が傾く」「表情が暗くなる」という意味で使われます。

動詞として「陰る・陰った」と使われたり、副詞として「陰って」と使われたり、名詞として「陰り」と使われたりします。

基本的に、明るいものが何かに遮られて、一時的に暗くなる状態に使われる言葉です。


「曇る」とは?

「曇るは「くもる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「空が雲や霧などで覆われる」という意味で、太陽が見えずに空が灰色になる様子を言います。

2つ目は「透明な物や光っている物が、他の物に遮られて輝きを失う様子」という意味で、汚れや傷などがついて濁った状態になることを言います。

3つ目は「心配事や悲しみにより、顔つきが暗くなること」という意味で、心を悩ませることにより暗い表情になってしまう様子を言います。

4つ目は「見た目が地味過ぎて映えない」という意味で、他と比べて見栄えがしない様子を言います。

上記に共通するのは「濁って暗くなる」という意味です。

「曇る」の使い方

「曇る」「空が雲や霧などで覆われる」「透明な物や光っている物が、他の物に遮られて輝きを失う様子」「心配事や悲しみにより、顔つきが暗くなること」「見た目が地味過ぎて映えない」という意味で使われます。

動詞として「曇る・曇った」と使われたり、副詞として「曇って」と使われたり、名詞として「曇り」と使われたりします。

基本的に、輝きのあるものが他のものに遮られて濁ったり、暗くなった状態が続くことに使われる言葉です。

「陰る」と「曇る」の違い

「陰る」「明るいものが何かに遮られて、一時的に暗くなる状態」という意味です。

「曇る」「輝きのあるものが他のものに遮られて濁ったり、暗くなった状態が続くこと」という意味です。

「陰る」の例文

・『夏は日が陰るだけで涼しく感じる』
・『森の中はいつも陰っていて薄暗い』
・『もうすぐ日が陰るから家に帰ろう』
・『彼女は過去のことを聞かれた途端さっと表情が陰った』

「曇る」の例文

・『今日もどんよりとした曇り空だ』
・『鏡が曇っていたのでよく磨いた』
・『電話の向こうで彼の声が曇っているのが分かった』
・『冬に外から戻るとメガネが曇る』

まとめ

今回は「陰る」「曇る」について紹介しました。

「陰る」「一時的に暗くなる」「曇る」「暗くなった状態が続く」と覚えておきましょう。

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