「陰影に富む」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「陰影に富む」とは?意味と使い方

この記事では、「陰影に富む」の意味を分かりやすく説明していきます。

「陰影に富む」とは?意味

「陰影に富む(いんえいにとむ)」とは、「その対象が浅はかなものではなくて深み・含みがあり、その深み・含みが豊かであること」を意味する文学的な表現です。

「陰影に富む」という言い回しは、「ある物事・作品などに含蓄(含み)があって、その含蓄の質が高いさま」を示唆しています。

「陰影に富む」は、「その物事に深み・含みがあったり趣きがあったりして、その深み・趣きなどが優れているさま」を表現しているのです。

「陰影に富む」という表現の対象になるのは「ある物事の色彩・調子・情緒・雰囲気など」であり、それらに「深い趣き・豊かな含蓄」が備わっていることを示しています。


「陰影に富む」の概要

「陰影に富む」の文学的表現は、「陰影という名詞」「富むという動詞」を組み合わせてつくられている表現です。

「陰影」とは「光が当たらなくて暗い影になっている部分」を意味している名詞です。

「陰影」はその元々の意味から転じて、「ある物事・人物・文章などに備わっている深いニュアンスや含蓄、趣きのあるニュアンス」という意味も持っています。

「富む」という動詞は、「豊かであること・良いものを多く備えている・たくさん持っているさま」を意味しています。

それらの意味から、「陰影+富む=陰影に富む」で、「その物事・文章などが、深みのある趣きや豊かな含みを備えていること」を示しているのです。


「陰影に富む」の言葉の使い方や使われ方

「陰影に富む」の言葉は、「対象となっているモノ・人(情緒)・文章などが、深みや豊富な含蓄を備えていること」を意味して使う使い方になります。

「陰影に富む」という文学などで使用されることが多い表現は、「文章表現・作品・人間の感情表現などに、良い意味での趣き(ニュアンス)、単純ではない深みがあるさま」を示唆して使われているのです。

例えば、「陰影に富んだ彼女のアンニュイな表情は、いくら眺めていても飽きない魅力があるのです」などの文章において使うことができます。

「陰影に富む」を使った例文(使用例)

・『歴史的な名画と呼ばれている作品は陰影に富んでいて、何度鑑賞してもその度に新たなその作品の表情を発見することができます。』

・『陰影に富んだ文学作品の文章というのは、ただ無闇に小難しい言葉を使っているのではなくて、必要な言葉を効果的に組み合わせて使っていることが多いのです。』

・『見ているだけで心が揺り動かされる異性の容姿や仕草は陰影に富んでいて、どこか神秘的な雰囲気を周りに漂わせているのです。』

まとめ

「陰影に富む」という表現の意味・概要・使い方などについて詳しく説明してきましたが、いかがでしたか?

「陰影に富む」とは、「ある文章・人間性などに優れた含蓄や深い興趣があるさま+単純ではなくて深み・含みがあって、その質が優れているさま」を意味している文学的な表現になります。

「陰影に富む」という言い回しの意味について詳細に知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。

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