「離任」の意味とは?
離任とは、任務から離れる事を意味します。
転任や退任などによって、任務や任務地を離れる事になるので、学校職員などの離任式とは、今まで務めていた学校の任務を終えるといった事になります。
離任式は、学校の他にも自治体や警察、消防、自衛隊といった公務に関わる組織の職員や派遣スタッフが、離任や退職する際に開催される式典です。
「退任」の意味とは?
退任も、今まで就いていた任務をやめる時に用いられる言葉です。
役目を退く時、任期の途中で退任するといった表現を用います。
退任の場合には、辞任と違い、誰の意思で辞めるか?といった点は関係なく用いられます。
退任の言葉の用い方
自らの意思で今の職を辞める場合にも、誰かに辞めさせられる場合でも退任といった表現を使います。
また、任期が満了して職を退く際にも、退任という言葉を用いるので、60歳の定年になったから退任するといったわけではなく、若い人でも仕事の契約期間が切れたら、退任扱いになります。
「辞任」の意味とは?
辞任とは、今まで努めていた任務や職務を、自らの意思で辞める事になります。
辞任の場合には、任務や役職を辞める時に用いられる言葉なので、公務員や自治体、会社自体をやめる事ではありません。
不祥事の責任を取って高い地位についているのだけれど、辞任する、体調不良のため、辞任する、他の役員との不仲のために辞任するといった風に、職務についている間になんらかのトラブルに巻き込まれた際に、今の地位から離れる際に辞任といった言葉を用います。
トラブルの責任を取ってやめる時には、引責辞任といった使い方をします。
ただし、社長辞任となると、社長という地位からは離れますが、社長を辞めても会社自体を辞めるわけではありません。
「離任」と「退任」の違い
離任とは、今の職を離れる事を意味します。
今の職場を離れても、別の職場に移動する際にも用いられます。
それに比べて退任とは、職や任務を退く事を意味します。
「離任」と「辞任」の違い
離任と辞任の違いとしてわかりやすい例が、学校などで、今の学校を離れて別の学校へ移動する場合が離任で、辞任は退職する場合に用います。
学校以外でも、官公庁や自治体などでは、毎年のように離任式が行われています。
「退任」と「辞任」の違い
退任は、仕事の契約の満期が完了した場合や、不祥事や体調不良によって周りの人に辞めさせられた場合にも使われます。
辞任は、自らの意思で仕事の契約の満期が完了していないにも関わらずに、途中でやめてしまう場合に用いられます。
退任と辞任を使い分けるポイント
退任と辞任を使い分けるポイントとして、自らの意思でやめるのか?といった点と、仕事の契約の満期で辞めるのか?それとも途中で辞めるのか?といった点の違いによって使い分けます。
「離任」と「退任」と「辞任」の使い分け
「離任」と「退任」と「辞任」の使い分けについて解説します。
「離任」を用いるケース
離任とは、今いる職場の任務や任地を離れる場合に用います。
離任しても、また別の任務地で新しいポジションに着任するパターンがほとんどです。
よく学校で3月末日に離任式が行われ、異動する先生や職員と生徒とのお別れ会が行われます。
「退任」を用いるケース
退任の場合には、今までの任務をやめる場合に用います。
役目を退く事を意味するので、任期の途中で退任する時に使います。
退任は退職とは違い、任務から外れる行為となるので、職そのものを辞めるのとは別です。
役職などの高い地位についている人が、なんらかの理由で退任する場合があるようです。
「辞任」を用いるケース
辞任とは、今まで就いていた任務を辞退する事です。
職務を自らの意思で申し出て辞める時に使います。
だから、仕事の契約の任期が完了していない途中で辞める時に用いられます。
退職や転職をする場合に、辞任といった言葉を使うので、離任式とは別に退職者と転職者を集めて、別に辞任式を行う職場もあるようです。