この記事では、「難航を極める」の意味を分かりやすく説明していきます。
「難航を極める」とは?意味
「難航を極める」の「難航」とは、文字通りの意味の「 暴風雨などにより、航行が困難になること」や、そこから転じて「障害が次々と発生し、物事がはかどらないこと」を意味する言葉です。
また「極める」は「ある状態が、この上もない程度までそうなること」を指す言葉です。
従って「難航を極める」とは、「障害が次々と発生し、物事がはかどらない状態がこの上もなくひどいこと」を意味する慣用句です。
「難航を極める」の概要
前項で記載した様に、「難航」とは、文字通りの意味としては「 暴風雨などにより、航行が困難になること」と記しました。
現在でも長い航海では、暴風等に見舞われ、港に退避してやり過ごすと言った事も少なくありません。
ましてや昔は長距離の航海は命がけだったことや、そうした困難な状態に何度も見舞われる事があったはずで、「障害が次々と発生し、物事がはかどらないこと」を「難航」と比喩的に使われた意味が良く理解できるでしょう。
類語として「困難を極める」と言う慣用句がありますが、ニュアンス的には「困難を極める」の方は、難しい状況がひどいと言う意味合いであるのに対して、「難航を極める」の方は、「困難」な状況が一つだけでなく、次々と襲ってくる状況と言う違いがあり、何かを成し遂げるためには「難航を極める」の方がその障害や難しさは一層大きと感じられる言葉です。
ちなみに、「難航を極める」や「困難を極める」の「極める」は「窮める」と表記される事もあります。
「極める」には色々な意味があり、その意味によって「窮める」が使えない事も多いですが、この使い方では「窮める」の漢字表記がされる事もあり、意味は同じだと言う事は知っておかれると良いでしょう。
「難航を極める」の言葉の使い方や使われ方
「難航を極める」の言葉は『現在では観光スポットでもある黒部第四ダムの建設は難航を極め、その模様は、映画化されたほどです。』や『会社の命運をかけたこのプロジェクトは、難航を極めました。しかしそれを全社一丸で乗り越えた事で、会社は倒産を免れ、再成長への軌道に乗る事が出来ました。』の様に使われます。
「難航を極める」の類語や言いかえ
「難航」の類語としては、「困難」や「難渋」や「思うに任せない」や「手間取る」などが挙げられます。
従って「難航を極める」の言い換えとしては、「困難この上ない」や「難渋を窮める」や「思うに任せないこと、この上もない」や「非常に手間取る」などを上げる事が出来ます。
まとめ
「難航を極める」とは、「障害が次々と発生し、物事がはかどらない状態がこの上もなくひどいこと」を意味する慣用句です。
ニュアンス的には、「困難を極める」よりも、障害となる事項が次々と襲って来ると言う意味合いがあり、より大変であると感じられると言えるでしょう。