この記事では、「音痴」と「歌が下手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「音痴」とは?
「音痴」には3つの意味があります。
1つめは、体の組織に不備な点があることによって、正しい音の認識や発声ができないことです。
脳が正しい音程を理解できないなど、体の機能によるものをいいます。
2つめは、音の高低の具合やリズムが外れて、歌を正確にうたえないことです。
自分で音程やリズムが外れているとわかっているけれど、うまくうたえない場合がこれにあてはまります。
声の出し方をうまくできていない状態です。
この場合は、練習をすれば音程やリズムがあってくるようになります。
3つめは、ある事に関して感覚が鋭くないことです。
「方向音痴」などのことをいいます。
「方向音痴」は方向に関する感覚が鈍いことで、地図を見ても目的地にたどり着くことができない、道に迷いやすいといった状態がこれにあてはまります。
「音痴」の使い方
音程やリズムが外れていて、歌を正確にうたえないという意味で使用されます。
生理的な欠陥によるものや、音の出し方がわかっていないことなど、「音痴」の原因はいくつかありますが、どのような原因でもこの言葉でいいます。
「歌が下手」とは?
歌をうたうという物事に関して処理することが巧みではないさまです。
下手には、物事を巧み処理できず、手際が悪いという意味があります。
たとえば、「泳ぎが下手」という場合は、泳ぐときの手足の動かし方が巧みではない、といった意味になります。
何を巧みと感じるのか人によって違うので、「歌が下手」というときは、どのような状態を指すのか人の感覚によって異なります。
しかし、多くの場合は、音程やリズムが外れている、声がかすれている、などをいいます。
大きく音程やリズムが外れていない場合でも、巧みではないと感じることがあり、この場合もいいます。
「歌が下手」の使い方
歌をうたうことを巧みにできないさまを指して使用する言葉です。
音程やリズムが外れている場合をいうことが多いのですが、そうでなくても巧みではないと感じられる場合は、この言葉を使用します。
「音痴」と「歌が下手」の違い
「音痴」は音の高低やリズムが外れており、正確に歌をうたうことができていない状態です。
「歌が下手」は音の高低やリズムが外れていることを指しますが、そうでない場合もいいます。
プロの歌手ほどではなく、声がかすれている、声が小さいなども含みます。
「音痴」の例文
・『音痴を直したい』
・『音痴だと言われてショックだった』
・『自分では音痴だと思っていなかった』
・『音痴だからうたいたくない』
「歌が下手」の例文
・『歌が下手でも気にしない』
・『歌が下手だと言われた』
・『歌が下手だからカラオケに行って練習をする』
・『弟は歌が下手だ』
まとめ
どちらの言葉も音程やリズムが外れていて、歌を正確にうたえていない状態ですが、「歌が下手」は音程やリズムがあっているけれど、巧みではないさまも指します。