この記事では、「頂く」と「戴く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「頂く」とは?
「頂く」の主な意味は8つあります。
1つめは、頭にのせる、かぶせるです。
頭は動物でいうと首から上の部分、物でいうと先端、上端のことです。
富士山のてっぺんに雪が積もっている様子を「雪を頂いた富士山」のように表現することがあります。
2つめは、敬意を表して頭の上にささげ持つことです。
日常的にこの動作をすることはほとんどありませんが、古代の王朝などを描いた映画や小説などでは、こういった動作をしている場面が登場します。
3つめは、相手に尊敬の思いを込めて、自分よりも上のものとして迎えるです。
4つめは、もらうの謙譲語です。
へりくだった言い方になります。
もうらとは、贈られたりして自分のものとすることです。
贈ってくれた相手が自分よりも上のものであったり、相手に敬意を表すときに、このような言い方をします。
5つめは、食う、飲むの謙譲語です。
相手を敬う意味と、自分が口にするものをへりくだり上品にいう意味とがあります。
6つめは、苦労もなく手に入るです。
「このチャンスは頂いた」のような使い方をします。
7つめは、小言をいうです。
小言とは、細かいことをいちいち言うことや、不平や文句のことです。
8つめは、補助動詞としての意味です。
「ほめていただいた」「来ていただいた」のように「て」についた形の場合、恩恵となる行為を受け取ることを表します。
させてもらうの謙譲語の意味もあります。
「読ませていただきます」のような使い方をします。
「頂く」の使い方
数多くの意味があり、さまざまな事柄に使用されています。
「頂」という漢字には、頭のてっぺん、頭の上に置くこと、人からもらうときの謙譲語という意味があります。
そのため、「頂く」は頭のてっぺんに何かを置くことや、謙譲語として使用することが多いです。
「戴く」とは?
「戴く」の主な意味は8つあります。
1つめは、頭にのせる、かぶせるです。
この頭とは、動物の場合は首から上の部分、物の場合は先端、上端を指しています。
2つめは、相手に敬いの気持ちを込めて、物を頭の上にささげ持つことです。
3つめは、相手に敬意の思いを込めて、自分よりも上のものとして迎えることです。
4つめは、もうらの謙譲語です。
与えられたりして自分のものとすることをへりくだっていう言葉になります。
5つめは、食う、飲むの謙譲語です。
相手を敬う意味や、自分が口にするものをへりくだって上品にいう意味があります。
6つめは苦労もなく手に入るです。
7つめは、小言をいう。
8つめは、補助動詞としての意味です。
恩恵となる行為を受ける意味や、自分が何かをすることを他者に許してもらう意味があります。
たとえば「させていただく」などです。
「戴く」の使い方
さまざまな意味があり、さまざまな事柄に使用されます。
「戴」という漢字には、頭の上にのせる、もらうという意味があり、頭にのせることやもらうことについて使われることが多くあります。
「頂く」と「戴く」の違い
どちらも意味は同じです。
「頂」は常用漢字で、「戴」は常用漢字表にあるけれど、音訓表にはない漢字です。
その点に違いがあります。
まとめ
どちらの言葉も意味は同じで、違いは常用漢字なのか、常用漢字表にあるけれど音訓表にはないのかということです。