この記事では、「風物詩」の意味を分かりやすく説明していきます。
難しい雰囲気の言葉を、やさしく学んでいきましょう。
「風物詩」とは?意味
風物詩(ふうぶつし)とは、その季節を代表するもの。
その時季だけしか味わえない、旬のものです。
365日毎日あるわけではない、季節感を感じられる事柄を指しています。
四季折々の風情を、めいっぱい感じられるものになります。
風物詩は「風物の詩」とあらわせます。
風物には「季節の贈り物」という意味があります。
そして「詩」には「感動を与えてくれるもの」という訳が込められています。
そのため時の流れを感じさせてくれるご当地アイテム、季節の移ろいを教えてくれる四季のイベントを「風物詩」とあらわしています。
日本の歴史と伝統を感じさせてくれる「季節の便り」が風物詩です。
「風物詩」の概要
風物詩は春夏秋冬の「4つのシーズン」がある、日本ならではの和言葉です。
たとえば春の風物詩といえば、ソメイヨシノなどの桃色のサクラ。
美しく咲くサクラの花は、春の季節しか出会えないものです。
そして夏の風物詩といえば、かき氷や風鈴。
チリンチリンという乾いた音色のする風鈴の下で、かき氷を食べるのは格別です。
そして秋の風物詩は、イチョウ並木や艶やかなモミジ。
赤や黄色に染まる木々は、息をのむくらい美しいものです。
そして冬の風物詩は、クリスマスケーキやしめ縄飾り。
カレンダーが残り少なくなったことを実感する、冬ならではのアイテムです。
このように日本の文化を感じられる物、その季節を代表する花やグルメ、アイテムを「風物詩」といっています。
「風物詩」の言葉の使い方や使われ方
「風物詩」はこのように使います。
・『春の風物詩といったら、やっぱり三色団子。花より団子です』
・『この地域の風物詩は、盆踊りと花火大会だよ』
・『冬の風物詩でもある、こたつ列車に乗ってきました』
「風物詩」とは季節感のある、食べ物やイベントのこと。
そのため特定のシーズンだけしか味わえない、レアな物を食べたとき、体験したときに用います。
また地域の伝統的な行事を紹介する際にも「風物詩」は使われます。
「風物詩」の類語や言いかえ
「風物詩」はこのような言葉に、置きかえできます。
・風情
・季節感のある
・四季折々
・春夏秋冬
風情とはその季節から受ける、印象のこと。
時の移り変わりを感じ取ることを「風情を感じる」といいます。
また四季折々(しきおりおり)で、その時しか味わえない物をあらわします。
忙しい日々の中でも、心を和ませてくれるものが「風物詩」です。
まとめ
風物詩とは春夏秋冬の、そのシーズンを代表する事柄です。
「春といえばお花見」や「冬といえばコタツ」というように、すぐに思い浮かぶ「季節の代表」をあらわします。
またその地域で長年愛されている、行事のことです。
時代がどんなに変わったとしても、永遠に守り続けていきたいものが風物詩です。