この記事では、「高圧的」と「威圧的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「高圧的」とは?
立場が上という自分の権力にものを言わせて、人(基本的には、自分より下の人)をおさえつけようとする様子を意味する「高圧的」。
自分の方が立場は上であるということを利用し、目下の人に対し偉そうな態度、高飛車な態度をとることを意味し、非常に横柄な態度となります。
今でいえば、「パワハラ」の行為そのものが「高圧的」な行為となります。
「高圧的」の使い方
「高圧的」には、「高圧的な態度」、「高圧的な人」、「高圧的なセールスマン」などといったように「高圧的」な行為や人を示す言葉が多くあります。
「威圧的」とは?
おどす、おびやかす、といった意味の「威」とおさえつける、おさえる、といった意味の「圧」から成る「威圧的」。
威力を用いて、相手をおさえつける様子を意味します。
おさえつけるだけではなく、おどす行為も加えられるものが「威圧的」です。
そのため、身の危険さえ感じることさえあるのが「威圧的」となります。
「威圧的」の使い方
「威圧的」には、「威圧的な態度」、「威圧的な声」、「威圧的な方法」、「威圧的な要求」などといったように「威圧的」な行為や人を示す言葉が多くあります。
「高圧的」と「威圧的」の違い
「高圧的」と「威圧的」を比較した際、「高圧的」は、権力にものを言わせ下のものを従わせることを意味するのに対し、「威圧的」は、そんな、「高圧的」におどしが加わり、より一層、強いものとなるといった違いがあります。
おどしの種類も様々で、暴言や罵倒だけではなく、暴力を伴う場合もあります。
そのため、「高圧的」よりも、「威圧的」の方が強い力を持つ行為となり、「威圧的」な態度を取られたほうは、身の危険さえ感じる、そんな恐ろしさがあります。
「高圧的」の例文
・『あまりにも営業マンの態度が高圧的だったため、怖くなり商品を購入してしまいました。』
・『今度の上司は高圧的な人で、同僚も怖い思いをしています。』
・『高圧的な人は、なぜ、あれほど、自信満々なのだろうか。』
・『高圧的な態度をとる人ほど、自分に自信がない人ではないだろうかと私は思う。』
「威圧的」の例文
・『道ですれ違った人があまりのも威圧的な態度で、身の危険さえ感じました。』
・『父はいつも母に威圧的なものの言い方をするので、見ていて辛くなります。』
・『お客のあまりにも威圧的な態度が怖くなり、店長に対応をお願いしました。』
・『上司の威圧的な要求に嫌気がさし、この度、退職することになりました。』
まとめ
以上が「高圧的」と「威圧的」です。
どちらも、決して良い行動ではありません。
一歩間違えれば、パワハラ問題として取り上げられるような、そんな、行為を意味します。
そのうえで、「高圧的」よりも「威圧的」の方がもう一段と強い態度を示す行為であるということを覚えておく必要があります。