この記事では、「鬼嫁」と「恐妻家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鬼嫁」とは?
ひどいやり方をすることがあり、思いやりやあわれみの心がない嫁をののしる語です。
鬼には、態度が冷たくてで無慈悲な人という意味があります。
想像上の存在の頭に角が生えた鬼は、物語の中で無慈悲な存在として描かれることが少なくありません。
この鬼ようような人を指しています。
食器洗いのことで考えてみます。
食器洗いをする人は、家族が自分が食べたものの食器を流しに運んでくれると助かります。
ある家では嫁が食器を洗う担当をしていました。
夫はいつも食器をさげることがなく、食事をするだけ。
食べた後は、テレビを見たり、ゴロゴロしたりしています。
このような夫に対して嫁が「食器を流しに運んで」といいました。
しかし、夫は動こうとしません。
そこであきらめる人もいるでしょうが、「鬼嫁」はあきらめません。
何としてでも夫を働かせようとするのです。
口で言ってもダメなら、手を出すこともあります。
この態度はひどいやり方で思いやりがないといえるでしょう。
「鬼嫁」の使い方
思いやりやあわれみの心がない嫁をののしって使う語です。
本人に向かって使うと何をされるかわからないので、本人がいるところでの使用は控える傾向がありますが、夫が妻のことをおどけていう場合は、本人がいるところでも使用します。
「恐妻家」とは?
妻と対等な立場に立てない夫、妻を恐れる夫のことです。
恐妻には、夫が妻に対して頭が上がらないという意味があります。
家は、その傾向が強い人を指します。
つまり、「恐妻家」は妻に対して頭が上がらないという状態が強い人を指していることになります。
なぜ頭が上がらないのか理由はさまざまです。
妻を恐れているから、妻が人一倍かわいいからなどの理由があります。
恐れている場合は、妻に対して反抗的な態度を取ると、仕返しされる可能性があり、夫が妻に対して強い態度を取ることができず、対等な立場に立つことが難しいです。
妻がかわいい場合は、何でもいうことを聞いてあげたくなります。
「恐妻家」の使い方
夫を指して使う言葉です。
妻と対等な関係ではなく、妻よりも夫の方が下の場合をいいます。
「鬼嫁」と「恐妻家」の違い
どちらも嫁に関係する言葉ですが、意味は異なります。
前者は無慈悲な嫁のことです。
後者は妻に頭が上がらない夫のことです。
「鬼嫁」の例文
・『鬼嫁にこき使われる』
・『結婚してから鬼嫁とわかった』
・『前はこんな鬼嫁じゃなかったのに』
・『鬼嫁を恐れて家になるべくいないようにする』
「恐妻家」の例文
・『恐妻家として知られる』
・『恐妻家だと自認する』
・『恐妻家同士意気投合した』
・『あの人は恐妻家だ』
まとめ
どちらも嫁に関係している言葉ですが、一方は無慈悲な嫁をののしる語、もう一方は妻に頭が上がらない夫を意味しており、意味が異なります。