この記事では、「鬼嫁」と「悪妻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鬼嫁」とは?
「鬼嫁」は「おによめ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「残酷で冷徹な嫁をののしる表現」という意味です。
こちらが元の意味になり、夫や義両親に対して非常に厳しく、しかも残酷な態度を取る、まるで鬼の様な嫁のことを言います。
2つ目は上記から転じて「夫が他人に対して妻のことをふざけて言う表現」という意味で、実際には優しいのに、自分の妻のことを謙遜して他人に伝える、カジュアルな表現です。
「鬼嫁」の使い方
「鬼嫁」は「残酷で冷徹な嫁をののしる表現」「夫が他人に対して妻のことをふざけて言う表現」という意味で使われます。
夫の小遣いを取り上げたり、義両親に怒号などを浴びせて言うとおりに従わせたりなど、酷い仕打ちをする嫁もいますが、実際にはそうでな場合もあります。
夫がだらしない、稼ぎが少ないなどで、家計を一生けんめい切り盛りする為に厳しくなったり、教育方針などどうしても譲れない信念があって義両親に反抗する時に使われることも多くあるのです。
「悪妻」とは?
「悪妻」は「あくさい」と読みます。
意味は「夫にとって好ましくない嫁」で、夫から見て妻としての役割を果たしていないと思われる女性のことを言います。
「悪妻」の使い方
「悪妻」は、夫から見て妻としての役割を果たしておらず、不満を持っている女性に対して使われます。
専業主婦なのに常に楽をしようとして家事をサボり、夫の為に食事を作るのを面倒くさがったり、夜はゲームしていて朝寝坊をしたりなど、夫婦として共同生活する意味がないと思われる女性のことを言います。
中には夫の給料をブランド品や旅行などに使いこんでしまったり、家族カードで勝手に高額なものを購入したり、中には夫に内緒で借金しているケースもあります。
ただし、あくまで夫から見て主観的に「好ましくない妻」に見えるだけであり、客観的に見れば妻は悪くないと思われることもあるのです。
「鬼嫁」と「悪妻」の違い
「鬼嫁」は「鬼の様に厳しく冷酷な嫁のこと」という意味です。
「悪妻」は「役割を果たしていない、夫にとって好ましくない妻のこと」という意味です。
「鬼嫁」の例文
・『彼は鬼嫁のおかげで家に帰るのが怖いそうだ』
・『鬼嫁に今月のお小遣いを更に減らされた』
・『うちは鬼嫁なので、義両親と相性が悪い』
・『うちのは鬼嫁ですので肩身の狭い思いをしていますよ』
「悪妻」の例文
・『彼は悪妻とやっと離婚が成立したと言っていた』
・『あそこは奥さんも働いているから悪妻と言うのはかわいそうだ』
・『悪妻呼ばわりする前に、君も少し子育てに参加したら?』
・『昔から姑は嫁を悪妻呼ばわりするものだ』
まとめ
今回は「鬼嫁」と「悪妻」について紹介しました。
「鬼嫁」は「厳しく冷たい嫁」、「悪妻」は「主観的に役割を果たさない妻」と覚えておきましょう。