この記事では、「鴨チル」の意味を分かりやすく説明していきます。
「鴨チル」とは?意味
「鴨チル」とは、鴨川の土手でまったりとする事を指す、若者言葉です。
「鴨チル」の「鴨」は京都の河原町通りの東側を流れる鴨川の事です。
鴨川は出町柳辺りで、賀茂川と高野川が合流し、そこから下流を鴨川と表記します。
鴨川の土手や河川敷は京都市民の散策場所や憩いの場所となっています。
また「鴨チル」の「チル」は「chill out」(チルアウト)が語源で、『チルする』『チルってる』『チルる』などと使われます。
まったりする、くつろぐと言った意味で使われる俗語です。
『雰囲気のいいカフェでチルってる』や『家で音楽を聴きながらチルっている』の様に使われ、SNS等でよく使われる俗語です。
アメリカでは、「chill out」は日本語訳と同じ意味で使われるほかに、大麻を吸う事を指す事もあるので、現地で「chill out」と誘われた時には、この点に注意する必要があります。
以上、説明したことから「鴨チル」は鴨川の土手や河川敷でまったりする、くつろぐと言う意味になります。
京都は夏は暑く、冬は寒い事で有名で、「鴨チル」 は春や秋の気候の良い時期や、夏の夜に涼を求めて行われるのが一般的です。
また大学の立地からか、出町柳から四条辺りまでで、河原が広いエリアで「鴨チル」を行う姿がよく見かけられます。
「鴨チル」の概要
「鴨チル」の意味は、前項でき記載した通りですが、京都には多くの大学があり、大学生の間で、この「鴨チル」が広まったのです。
この「鴨チル」を楽しんでいる学生によると、「鴨チル」を楽しむ理由として、夕方以降は薄暗いので落ち着くや、川の音が適度で落ち着くや、草の感触が気持ち良いや、何よりお金が掛からない事を上げています。
缶ビールを仲間と一緒に飲んだり、ギターを弾いたり、青春する一場面と言う事です。
昔から、鴨川の土手にはカップルが等間隔で腰かけて話す姿が名物となっていますが、これもある意味では「鴨チル」の一種と言えるでしょう。
「鴨チル」の言葉の使い方や使われ方
「鴨チル」の言葉の使い方としては、『出町柳を下った所のいつもの場所で17時から鴨チルするぞ!』や『昨夜は鴨チルから、はじけてしまって、花火を楽しんだ』と言う様に使います。
「鴨チル」の類語や言いかえ
「鴨チル」の成り立ちから、どう省略するかで言い換えが出来、「鴨川でチルする」や「鴨川でチルアウト」等と言い換える事が出来ます。
まとめ
「鴨チル」の「鴨」は京都の河原町通りの東側を流れる鴨川の事です。
また「チル」は「chill out」(チルアウト)が語源で、まったりする、くつろぐと言った意味で使われる俗語です。
従って、「鴨チル」は鴨川の土手や河川敷でまったりする、くつろぐと言う意味になります。
京都の大学生が、お金を掛けずに仲間とまったり楽しむ手段として広まったものです。