この記事では、「Iフィールド」と「バリア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Iフィールド」とは?
機動戦士ガンダムに登場するミノフスキー粒子によって発生した偏向場を、機体周囲に張り巡らせる事で形成するバリアのことで、ビームのみ防ぐという説もありますが、1986年発売のプラモデルのサイコガンダムの説明書の時点でミノフスキー粒子による浮遊時に力場を形成しミサイルの直撃を許さないという設定があるため、通常の実弾系銃器程度ではIフィールドを貫通することはできないと見ていいでしょう。
ただし、ゲームでの設定によっては強力なビームであれば貫通するケースがあります。
宇宙世紀のモビルスーツではIフィールド発生機は大出力の上級機種しか搭載されておらず、νガンダムやサザビーも搭載されていません。
遥かに年代が後のV2アサルトガンダムでは装備されていますが、この時代であってもモビルスーツの標準装備ではありませんでした。
なお、ビグザムをはじめ、ノイエジール、ガンダム3号機のオーキス、αアジールなどモビルアーマーの搭載例は多くなっています。
なお、Iフィールドは∀ガンダムの時代には駆動システムとなっており、モーターなどを使わず、Iフィールドの反発力によって手足を駆動させて歩いたり銃を構えたりという動作が可能となっています。
「バリア」とは?
ロボットアニメなどでフィールドなどその場に発生させることのできる障壁を発生して敵の攻撃を防ぐ装備です。
主人公側が装備すると強くなりすぎるという側面があるため、使用時間に制限をつけるなどの例が見られますが、実体のシールドの方がロボットアニメでは多く見られます。
ガンダムシリーズではガンダムF91やVガンダム、ガンダムSEEDデスティニーに登場したビームシールドが近い存在で、Gのレコンギスタに登場したダハックというモビルスーツは手がビームバリア発生器となっています。
「Iフィールド」と「バリア」の違い
「Iフィールド」と「バリア」の違いを、分かりやすく解説します。
「Iフィールド」はガンダム世界のバリアとも言える存在ですが、目に見えるエフェクトで常に放出されず、敵のビームや実弾が当たったときのみエフェクトが発生して攻撃を弾くという描写が多くなっていて、設定的にもエネルギーを浪費するという面で放出したままにはいかないものとなっています。
ただし∀ガンダムでは駆動に使うものにまで発展しています。
「バリア」はロボットアニメなどで電気やビームなどによる障壁を発生させて敵の攻撃を防ぐもので、防御以外に使うことはありません。
ガンダムシリーズでもνガンダムを始めとしてビームバリアという言い回しが使われることがあります。
まとめ
「Iフィールド」は宇宙世紀のガンダム世界の「バリア」といえる部分がありますが、装備機種が少ないという設定はバリア、Iフィールドともにどの作品でも共通と言えます。
バリアやIフィールドを標準装備した機体しか登場しないというのはかなりのチャレンジと言えますが、機動戦士Vガンダムはビームシールドという一般的なビーム攻撃では傷つくこと無く機体が動く限り永久的に防げるビームシールドがほとんどの機体に標準装備された作品でした。