「JA全農」と「JA全中」の違いとは?分かりやすく解釈

「JA全農」と「JA全中」の違いとは?違い

JAの組織を調べているとき、同じような団体名に迷うことがあります。

この記事では、「JA全農」「JA全中」の違いを分かりやすく説明していきます。

間違えやすい名称を、ひとつずつ学んでいきましょう。

「JA全農」とは?

JA全農はJAグループの、おもに「経済部門」を担当している団体です。

「全農」のネーミングで知られていて、農産物や畜産物の販売や流通をおこなっています。

JA全農の母体となる「JAグループ」は農業協同組合のこと。

農業に携わる人が、安定した収入を得られるように作られた団体です。

そのJAグループで「経済分野を担っている」のがJA全農になります。

JA全農は「Aコープ」というスーパーや、ガソリンスタンドの運営をおこなっています。

また生協への卸売りや、Aコープで販売する商品の開発などをしています。

生産者と一緒にアイデアを出しあい、売れる商品づくりを目指しているのがJA全農です。


「JA全中」とは?

JA全中とはJAグループの、中枢部門にあたる団体です。

財務が正しくおこなわれているか監査をおこない、全体的な調整をしています。

企業における「総務」を担当しているのがJA全中です。

JA全中は「JAグループ」の取りまとめ役です。

全国大会のスケジューリングをおこなったり、コンプライアンスの研修を開いたりします。

また政府に対して「農業予算にまつわる要望書」を作成する場合もあります。

現場の意見をまとめて、国につなげるのがJA全中の役割です。

ちなみにJAグループは「農協法」という法律によって作られた、公的な団体です。

そのため日本の農業を語る上で欠かせない企業になります。

「日本の農業を元気にしていくためには、どんな手があるのか」考える作業もJA全中の大切な仕事です。


「JA全農」と「JA全中」の違い

どちらもJAグループのため、明確な区別を付けにくいです。

「JA全農」「JA全中」の違いを、分かりやすく解説します。

・総務がJA全中、開発がJA全農
JAは農業に携わっている人が、安定した収入を得られるように作られた団体です。

「日本の農業を盛りあげる」という崇高な目的があります。

JAをひとつの会社に見立てるなら、総務にあたるのがJA全中。

企画開発をおこなっているのがJA全農です。

JA全中はJAグループ全体の管理や、国との交渉をおこなっています。

生産者やスタッフが働きやすい環境を整えるのが、JA全中の役割です。

そしてJA全農は企業に例えるのなら、企画や開発をおこなう部門です。

スーパーの運営や商品開発をしていて、農産物が売れるためのアイデア作りをしています。

JAという大きなグループの中で、総合的に動いているのがJA全中。

専門的に動いているのがJA全農です。

まとめ

「JA全農」「JA全中」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらもJAグループに属する団体です。

JA全農はスーパーやガソリンスタンドの運営や、コープの商品開発をおこなっています。

そしてJA全中はJAグループの中心的な役割を担っています。

どちらも日本の農業を支える、大切な事業をおこなっています。

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