英語で「~しなければならない」と言うとき、皆さんは「must」と「have to」のどちらを使いますか。
同じ意味で使われることが多いですが、この二つには異なる意味・使い方があります。
この記事では、「must」と「have to」の違いを分かりやすく説明していきます。
「must」とは?
「must」は、「~しなければならない」という意味を持つ英語の助動詞です。
「must」は、その人が何かをする義務を負っていることを意味します。
また、「must」には、「~する必要がある」という必要、「~に違いない」という確信、「必ず~になる」という必然、「~しなさい」という命令、「ぜひ~しましょう」という勧誘、「~べきだ」という意見としての意味があります。
つまり、肯定文で「must」を使う場合には、7通りの意味があります。
また、「must not」という否定の形で使われると、「~してはならない」という禁止の意味になります。
「must」の使い方
「must」は、助動詞なので動詞の原形とセットで使われます。
具体的には、「“I must get up early tomorrow.”」(私は明日早起きしなければならない。)
や「“He must be tired.”」(彼は疲れているに違いない。)
というように使います。
また、禁止の意味で使う場合には、「“You must not play the piano here.”」(ここでピアノを弾いてはいけません。)
というように「not」とセットで使われます。
「must not」は、「mustn’t」という形で省略することも可能です。
「have to」とは?
「have to」とは、「~しなければならない」という意味の英語の表現です。
「have to」の後ろには動詞の原形が来ます。
「have to」は、主語や時制に合わせて形が変化します。
そのため、主語がheやsheなどの三人称単数で、時制が現在形の時には「has to」になり、時制が過去の時には「had to」、未来の時には「will have to」となります。
「have to」の否定形は、「~する必要はない」という意味になります。
「have to」の使い方
「have to」は動詞の原形とセットで使われます。
否定形の場合も「“don’t have to”」「“doesn’t have to”」「“didn’t have to”」のように主語や時制によって形が変わるため注意が必要です。
「must」と「have to」の違い
どちらも義務の意味を持ちますが、「have to」のニュアンスは「~する必要がある」に近いため、「must」に比べるとやや柔らかい表現になります。
また、「must」の否定形は「~してはならない」になりますが、「have to」の否定形は、「~する必要がない」という意味になります。
まとめ
「must」は、「have to」より強い表現です。
また、否定形にしたときにそれぞれ異なる意味を持ちます。