この記事では、乳児の「月齢」と「年齢」の違いを分かりやすく説明していきます。
乳児の「月齢」とは?
「月齢(げつれい)」とは、「生後1ヶ月・3ヶ月・10ヶ月」のような「月単位(一ヶ月ごとの単位)で表現した人の生後の期間・月数」を意味しています。
「乳児」というのは、児童福祉法で「生後0日から1歳未満の子」と定義されているため、基本的に「月齢」によってその年(生まれてからの期間)を表現することになります。
乳児は心身の発達スピードが速いため、「生後2ヶ月であーなどの喃語をしゃべる・生後3ヶ月で首がすわる・生後6ヶ月でおすわりができる・生後8ヶ月でハイハイできる・生後9ヶ月でつかまり立ち・生後10ヶ月でつたい歩き・生後12ヶ月で立って何歩か歩ける」のように、「月齢」ごとの成長が見られます。
乳児の「年齢」とは?
「年齢(ねんれい)」とは、「2歳・15歳・30歳」のような「年単位(一年ごとの単位)で表現した人の生後の期間・年数」を意味しています。
「年齢」というのは、「生まれてから経過した年数」を示唆している言葉なのです。
ただし「年齢」は「幅広く生まれてから後の期間」の意味も持っているので、「月齢」も含めて「年齢」としてまとめて表現している場合もあります。
「年齢」は大きく、「満年齢(誕生日が来ての年)」と「数え年(生まれた時点で1歳+毎年1月にプラス1歳)」に分けられます。
乳児の「月齢」と「年齢」の違い
乳児の「月齢」と「年齢」の最大の違いは、乳児は「0歳児(1歳未満)」なので「年齢」で表現したくても「0歳」としか言えないため、実際に「乳児の生後の年」を言いたければ「月齢」を使うしかないという点にあります。
「月齢」というのは、「一ヶ月ごとの単位・区切りで表したその人の生後の月数」を意味しています。
「月齢」に対して「年齢」というのは、「一年ごとの単位・区切りで表したその人の生まれてからの年数」を意味している基本的な定義の違いも挙げられます。
生後1年未満と定義される「乳児(ゼロ歳児)」の生後の年は、必然的に「1歳・10歳」などの「年齢」ではなくて、「生後1ヶ月・3ヶ月・12ヶ月」などの「月齢」で表現する点に違いが認められます。
また乳児を除けば、「年齢」は「月齢」よりも「一般的な人の年の表現の仕方」であり、「月齢」は「乳幼児以上の年齢の人・就学以後の年齢の子供」には基本的にほとんど使いません。
「月齢」の例文
・『月齢が12ヶ月目までの赤ちゃんを児童福祉法では乳児と定義していますが、実際の言葉の使い方はかなり大雑把なところがあります。』
・『幼稚園に入るくらいまでの赤ちゃんは一ヶ月単位で大きな成長が見られるので、月齢を使って表現することが多いのです。』
「年齢」の例文
・『年齢が高くなるほど脳とからだのプラスの成長は進んでいきますが、その成長も成人前後でピークを迎えます。』
・『1歳未満の赤ちゃんは0歳になるので年単位の年齢では年を表現しづらく、月齢を使う習慣が根付いています。』
まとめ
乳児の「月齢」と「年齢」の違いを丁寧に説明しましたがいかがでしたか。
「月齢」とは「主に乳幼児の出生後の年を数えるときに使用される、月単位の年齢」を意味していて、「年齢」は「一般的に使用されている、5歳や20歳などの年単位の年齢」を意味している違いがあります。
乳児の「月齢」と「年齢」の違いについて詳しく調べたいときは、この記事の解説をチェックしてみてください。