建物の「明け渡し」と「引き渡し」の違いとは?分かりやすく解釈

建物の「明け渡し」と「引き渡し」の違い違い

この記事では、建物の「明け渡し」「引き渡し」の違いを分かりやすく説明していきます。

「明け渡し」とは?

「明け渡し」の意味は、不動産用語で、アパートやマンション、戸建住宅など元通りにした後、立ち退き、その権利も相手に完全に渡してしまうこととなります。

そのため、その建物に家主だった人の所有物はすべて撤去する必要があり、その建物を自分自身が使用する前の状態に戻したうえで、鍵を返却することとなります。


「明け渡し」の使い方

「明け渡し」の使い方においては、「明け渡しに応じる、応じない」など、家主が荷物をすべて撤去し元通りにするか、しないか、といった使い方となります。


「引き渡し」とは?

「引き渡し」の意味は、不動産用語でアパートやマンション、戸建て住宅など、今住んでいるそのままで立ち退くことを意味し、そのままの状態で権利を相手に渡すこととなります。

「引き渡し」の場合、建物に所有物が残っていても問題はありません。

そのままの状態でも鍵を不動産会社や大家さんに返却すればOKということになります。

また、「引き渡し」の場合は、新築物件が完成した際に用いられることが多い言葉です。

完成後、ハウスメーカーなどから鍵が渡されることを「引き渡し」と言います。

「引き渡し」の使い方

「引き渡し」の使い方としては、主に新築物件の際に使用されることが多くなります。

そのままの状態で鍵や権利を渡すという意味から、売主から買主へと譲渡するといった使い方が多く、「新築物件の引き渡し日」などといった使い方があります。

建物の「明け渡し」と「引き渡し」の違い

以上のことから、建物の「明け渡し」「引き渡し」の違いにおいては、建物の中の状態に大きな違いがあります。

「明け渡し」の場合は、建物内の荷物はすべて持ち出した状態となり、「引き渡し」の場合は、建物内に家財道具が残っていても問題はありません。

「明け渡し」の例文

・『明日の明け渡しに備え、今日中に荷物を運び出す必要がある。』

・『明け渡し日当日まで、部屋の片づけが終わらず困っています。』

・『明け渡し当日までに、公共料金の精算を済ませる必要がある。』

・『明け渡しの条件について、詳しい説明を聞いた。』

「引き渡し」の例文

・『新居の引き渡しが今から楽しみで仕方がありません。』

・『ハウスメーカーからの引き渡し当日、いろいろな手続きもあり大変でした。』

・『今、借りている部屋は、荷物がそのままの状態での引き渡しで問題ないそうで助かった。』

・『鍵を返すだけでOKの引き渡しは、とても楽なシステムだと思います。』

まとめ

以上が建物の「明け渡し」「引き渡し」の違いです。

不動産用語となるため、賃貸契約を行う際など、この違いがわからないと、後々、トラブルが発生することも考えられます。

そのため、賃貸借契約を行う際は、その物件が「明け渡し」なのか、「引き渡し」なのか、確認しておくことをおすすめします。

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