「~するまである」、「~したほうが良いまである」など、SNSや電子掲示板など、ネット上でしばしば目にするこの表現。
「まである」とはいったいどういう言葉なのでしょうか? この記事では、「まである」の意味を分かりやすく説明していきます。
「まである」の意味とは?
「~の可能性すらあり得る」、「~の可能性も否定できない」、「~と言っても過言ではない」、「~するほどの状況だ」、「~するくらいだ」といった意味で使われています。
「まである」の元ネタとは?
元ネタや由来に関して、確証となる情報はありませんが、一説によれば、バンダイナムコエンターテインメントより発売されている育成シミュレーションゲーム『アイドルマスター』が元ネタとする話があります。
その説では、『アイドルマスター』のキャラクターのひとりである『萩原雪歩』が、同作のキャラクター『秋月律子』から「おじゃまぷよをひっきりなしに送ってくる相手が現れたらどうする?」という質問に対して、「惚れるまであります」と、おじゃまぷよを掘ることに楽しみを感じていることを言い表したセリフが初出とされています。
「まである」が浸透していった経緯
2012年ごろより若年層のネットユーザーのあいだで使われるようになり、そこからしだいに広く浸透していきます。
その後、株式会社AMFの「2021年のトレンド予測」のコトバ部門に選出されました。
芸能界では、日本のアイドルグループ『SUPER☆GIRLS』の元メンバーであり、元リーダーの『八坂沙織』が自身のキャッチコピーを『日本の未来にゆるさと萌え~を届けるまである』としていました。
「まである」の使い方
「○○するほど△△だ」や「○○するくらい△△だ」といったように、「そのときの気持ち」や「ある状況」など何かに関して、その度合いを仮定や仮想の状況を引き合いに出して言い表すときに使われます。
「まである」を使った例文
・『猫が好きすぎて、猫になりたいまである』
・『運動にもストレス解消にもウォーキングが経済的すぎて、通勤もひと駅先まで歩こうか考えるまである』
・『このバンドにハマりすぎてて、今からエレキギター教室に通い始めるまである』
・『この作品の人気や面白さは、アニメ化どころかハリウッド映画化するまである』
・『最近のトレンドは入れ替わりが激しすぎて、明日には時代遅れになっているまである』
・『改良した新商品の評判が良くなく、下手に手を加えるより、元の状態に戻したほうが良いまである』
まとめ
「まである」とは、「~の可能性すらあり得る」、「~の可能性も否定できない」「~と言っても過言ではない」、「~するほどの状況だ」、「~するくらいだ」といった意味を持つ表現です。
おもにSNSなどのネット上にて、気持ちや状況、評価など何かに関して、その度合いを仮定や仮想の状況を引き合いで言い表すときに、この表現が用いられています。