「おセンチ」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「おセンチ」とは?新語・ネット用語

この記事では、「おセンチ」の意味を分かりやすく説明していきます。

「おセンチ」とは?意味

「おセンチ」は、センチメンタルという感傷に浸ることを指す言葉におをつけて尊敬語に変化させた言葉で、目下の女性が目上の男性に対して感傷に浸っているように見えることを言う際使用する言葉です。


「おセンチ」の概要

「おセンチ」は、昭和の初期ごろ女学生が感傷に浸る男性に向け放った言葉の一つです。

昭和は、男性側は尊敬すべく人物としていたため、センチというわけにはいかず、「おセンチ」とすることで感傷に浸る様子を表していました。

しかし、時代が流れ、平成になると男女平等という概念から、感傷に浸ることを単に「センチ」と呼ぶようになり、尊敬を表す必要性がなくなったのです。

その為、「おセンチ」という言葉を使用するケースは現在ではそうした昭和の時代を知る物しか使用しない言葉となっています。


「おセンチ」の言葉の使い方や使われ方

「おセンチ」は、感傷に浸るという意味で、「おセンチである」等状況を表すために使用します。

「おセンチ」を使った例文

・『おセンチは現在では死語である』 この例は、「おセンチ」という言葉が現在においては使用されていない死語に当たるという例になります。

おセンチは、1970年代に最も流行した言葉であると言われており、今現在においては流行ではないという例です。

というのも1970年代から2021年にかけては50年もの年月が過ぎていますので「おセンチ」がいかに古い言葉であるかは明らかです。

・『あなた。いつもおセンチよね』
この例は、対象人物がいつも感傷的だとした例になります。

この言葉は、女性が使用する言葉なので、この例では、「おセンチ」と言い放った人物は女性になります。

・『おセンチという言葉は男性は使用しない』
この例は、昭和に使用されていた「おセンチ」という言葉は男性は使用しないという例です。

「おセンチ」は、一説には、女性側が男性の様子を見て言い放ったという例と、小説に「センチ」という言葉がありそれを女学生がおをつけて言い放ったという説があるのですが、いずれも男性側が使用する言葉ではないです。

まとめ

「おセンチ」は、昭和初期に生まれた女学生が生み出した言葉の一つですが、実はどのような経緯で生まれたかは謎のままです。

ある人は、男性を敬う風習がいまだ根強く、男性が感傷に浸ることについてあえておをつけて「おセンチ」とした例もあれば、当時流行していた恋愛小説に、「センチ」という言葉があり、感傷に浸ることを指していたが故広がったという説があります。

男性は恋愛小説を見ることがありませんので、男性側には、「おセンチ」は全く理解できない言葉の一つだったとする例もあります。

いずれにしろ、「おセンチ」は2021年現在においては、最も流行した時期から50年もの年月が流れていますので、すでに死語と呼ばれる言葉になっています。