この記事では、賃貸物件の「建物の所有者」と「貸主」の違いを分かりやすく説明していきます。
賃貸物件の「建物の所有者」とは?
賃貸物件における「建物の所有者」とは、その不動産を所持する人の事を指します。
「建物の所有者」が直接、不動産を貸主に貸す場合もあるのはもちろんですが、そうでない場合もあります。
「建物の所有者」が大手の不動産会社に対して、賃貸契約や管理の委託などをする場合があるため、一概に「建物の所有者」が賃貸契約するとは限りません。
その場合の賃貸料は不動産会社に手数料を差し引かれた金額が、「建物の所有者」に対して支払われます。
「建物の所有者」が直接、物件の管理、賃貸契約している場合「大家さん」などと呼ばれます。
賃貸物件の「貸主」とは?
賃貸物件の「貸主」とは、その不動産を貸主に賃貸する人を指します。
「貸主」はその物件の大家さんとは限らず、その物件を貸す法人を指す場合があります。
「貸主」という言葉は賃貸される不動産の所有者や、不動産を貸す権限がある人の事を指します。
そのため、「建物の所有者」と「貸主」が異なることもあります。
賃貸物件における「貸主」は「建物の所有者」である大家さんが不動産業者に管理を一括して任せる形態があり、これを「サブリース」と呼びます。
賃貸物件の「建物の所有者」と「貸主」の違い
賃貸物件における「建物の所有者」は主に、その物件を所有している人を指します。
もちろんその「建物の所有者」が自ら賃貸契約した物件を貸し、そして物件の管理も全て行う場合があります。
その場合は「建物の所有者」であり「貸主」でもあるという事になります。
しかし、別な場合もあり「建物の所有者」が物件の管理や賃貸契約を一括して不動産会社に委託するときは、「貸主」はその不動産会社となるわけです。
「自社物件」という言葉を耳にした事があるかと思いますが、これは不動産会社が自社で物件を保有し、管理、賃貸契約している事を指します。
この場合において、不動産会社は「建物の所有者」であり、「貸主」でもあるとなるわけです。
まとめ
賃貸物件における「建物の所有者」とは、その不動産を所有している人の事を指し、「貸主」は不動産を貸主に賃貸する人の事を指します。
非常に混同しやすいですが、不動産を賃貸契約する際には、必ず重要事項説明と言われる説明が行われます。
これは賃貸契約書のなかで特に重要な部分を抜粋した説明書です。
この中に必ず「建物の所有者」と「貸主」の記載があります。
通常は「建物の所有者」と「貸主」が同一者であっても、両方とも記載してありますので、賃貸契約する際はしっかりと確認しておく必要があります。
しかし中には「建物の所有者」と「貸主」が異なる場合に記載欄が離れている場合などがありますので、注意が必要です。