この記事では、「先発」と「中継ぎ」の違いを分かりやすく説明していきます。
野球における「先発」とは?
「先」に「発する」と書いて、「先発」。
先に投げる投手、「先発投手」を意味します。
試合開始と同時に1回から投げる投手で、一般的に1回から7回で投球数の目安は、100球から130球を目安とする投手となります。
もちろん、「先発投手」が完投することもあります。
役割としては、最低5回を投げ抜き、良ければ7回投げ勝ち投手。
もっと良ければ完投となり、その結果、完封、ノーヒットノーラン、完全試合を達成するものとなります。
このようなことから、「先発投手」の評価においては、7回を投げ切り2、3点の失点で抑えることができれば、まずまずの評価を得ることができます。
反対に5回も投げ切ることができず交代する時もあります。
また、一般的に「先発」は、その球団の顔ともなり、投手の中でも花形の位置に属しています。
野球における「中継ぎ」とは?
「中」を「継ぐ」と書いて、「中継ぎ」。
途中から投げる投手が「中継ぎ投手」です。
「中継ぎ投手」には主に2つの役割があります。
1つ目は勝っている試合を引き継ぐものです。
「先発投手」の活躍もあり、勝っている試合を5回や7回といった時点で引き継ぎ、その後、守り切ることができれば「中継ぎ投手」としての評価が上がります。
2つ目は負けている試合を引き継ぐものです。
残念ながら、「先発投手」が早々に大量点を取られ交代することになった場合、「中継ぎ投手」の出番が来ます。
この場合、すでに大量点を取られている中での出番となり、流れを変えるといった役割も担うこととなります。
そのほか、「中継ぎ投手」の場合、数人の「中継ぎ投手」で間をつなぐこともあります。
野球における「先発」と「中継ぎ」の違い
野球の投手には主に「先発」、「中継ぎ」、「抑え」があり、それぞれの役割の下、試合が成立しています。
そのため、もともと求められている役割が異なり、「先発投手」には、長い回を投げぬく能力。
「中継ぎ投手」には、どんな場面でも冷静に投球することができる能力が求められています。
そのため、それぞれの能力に合わせ、同じ投手でも「先発」に適した投手か、「中継ぎ」に適した投球か、コーチなどと相談し決めることとなります。
また、「先発投手」は、一度投げると数日間、休みとなりますが、「中継ぎ投手」は、投球数が少ない場合、休みの期間も短くなります。
1人に対してしか投げなかった場合は、翌日も投げるといったこともあります。
そのため、毎日の調整が必要です。
まとめ
昔は、「先発投手」が完投することが大前提で試合が進められていました。
しかし、最近では、そのような考え方は古い考え方となりつつあり、「先発投手」から「中継ぎ投手」に。
そして、「抑え投手」にリレー形式で投手を交代させ、そして、白星を掴む戦略がメジャーな戦略となっています。