大ヒット少年漫画「黒子のバスケ」で広く知られるようになった「ミスディレクション」とはどういった言葉なのでしょうか?
この記事では、「ミスディレクション」の意味を分かりやすく説明していきます。
「黒子のバスケ」における「ミスディレクション」の意味とは?
週刊少年漫画「黒子のバスケ」において、主人公の「黒子テツヤ」がバスケットボールの試合中に使用する必殺技のひとつを指します。
「ミスディレクション」とは、「黒子テツヤ」が持ち前の存在感の薄さ、いわゆる「影の薄さ」を利用して、相手の視線や意識を逸らし、あたかもコート上から姿を消したように動き回り、有効なパス回しなどの試合のアシストを行うというもの。
ちなみに、「ミスディレクション」は、試合時間の経過とともに、相手も徐々に「黒子テツヤ」の存在を意識しはじめるため、1試合40分間連続での使用は不可能という点や、過去に対戦経験のある相手に対しては効果が減少するという制限があります。
本来の「ミスディレクション」の意味とは?
「ミスディレクション」は、英語の“missdirection”のことで、本来は「(手紙・小包などの)宛名を誤る」、「(場所や道順を)間違って教える」、「(精力・才能などを)誤った方向に向ける」、「(裁判において、判事が陪審員に)誤った説示を与える」という意味です。
そこから転じて、「対象の注意や意識を、意図していない別の方向に向かわせるテクニックや現象」を指して使われるようになります。
おもに、マジックで、観客の視線や注意を他の場所に誘導して、トリックを見破られないようにするテクニックとして用いられています。
「ミスディレクション」には2つ種類があり、物理的な手段によって対象の意識を逸らす「フィジカル・ミスディレクション」と、対象の思い込みや先入観を利用して意識を逸らす「サイコロジカル・ミスディレクション」があります。
「ミスディレクション」は、身振り手振りや視線などを利用して対象の注意や視線を誘導する「フィジカル・ミスディレクション」の類が多いです。
マジックの他にも、推理小説や映画、ドラマ、スリなどにも「ミスディレクション」が用いられている例があります。
スポーツにおいても「フェイク」や「フェイント」で「ミスディレクション」が用いられていますが、バスケットボールにおいて「ミスディレクション」という用語はありません。
まとめ
「ミスディレクション」とは、週刊少年漫画「黒子のバスケ」において、主人公の「黒子テツヤ」がバスケットボールの試合中に使用する必殺技のひとつを指します。
対戦相手の視線や意識を逸らして、相手に視認されることなくコート上を移動し、有効なパスやスティールで試合のアシストを行うテクニックです。
「ミスディレクション」は、もともとマジックや推理小説などで用いられているテクニックであり、「対象の注意や意識を、意図していない別の方向に向かわせるテクニックや現象」を意味します。