この記事では、「弓術」と「弓道」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弓術」とは?
「弓術」は、弦からなる弓を用いて行う武術です。
その為、元々をたどると人を殺めたり動物を殺めるための道具の使い方を学ぶための技術を学ぶことです。
例を挙げますと、日本古来の弓は、動物や人間を射ることに使用されていましたが、日本の弓は年を取るともに弓を弾くことが難しくなります。
ですが、中世で使用されているボウガンタイプの石弓であれば、女性でも簡単に弓を弾くことができかつ簡単に撃つことができ、こうした弦が元となる道具の使用法を学ぶことを弓術と呼ぶのです。
「弓術」の使い方
「弓術」は様々な減からなる発射装置の扱いを学ぶことにあります。
つまりは、目標となるものを撃ち射貫くことができるようになるまでを重点に置いており、弓矢やボウガンなど弦からなる発射装置を扱えるようになれば弓術を得たと言います。
そして弓やボウガンの使い方を覚えることが無事できれば、弓術を扱えるようになったとなるのです。
「弓道」とは?
「弓道」は、いかに正確に弓矢で目標を得ることができるかを競うためのものです。
いわゆる、弦からなる弓矢の扱いを学んだものがさらなる修練でいかに目標を正確に射貫くことができるかに重点を置いたのが弓道でれっきとしたスポーツとして確立されています。
「弓道」の使い方
「弓道」という言葉は、スポーツの一つとなっていて現在ではアーチェリーというスポーツとなっています。
あくまでスポーツで、的を正確にいることに重点を置いたものを「弓道」と呼び、的を得るものは弦からなるものであれば現在では道具の使い方を正しく学ぶというよりもいかに正確に的を得ることができるかという一種のスポーツとして進化したものが「弓道」です。
「弓術」と「弓道」の違い
「弓術」と「弓道」の違いは、スポーツであるか、道具の正しい使用法を学んでとりあえず的を射ることができるようになるかという違いです。
その為、現在では、「弓道」はスポーツ化されており、ボウガンのような拳銃の形状の弓矢は銃刀法により競技用弓として認められていません。
ここが重要な点で「弓術」は弦からなる弓の扱いを学ぶことにあるためボウガンであろうと短弓であろうとなんでも学ぶ意志があれば学ぶことが可能で的を射ることができるようになるまで教えてもらえます。
ですので、両者の違いは、スポーツ化されているか、単に技術を学ぶかという違いがあるのです。
まとめ
「弓術」と「弓道」の違いは、純粋なスポーツとして進化したか、単に道具の扱いを学ぶことで終えているかです。
「弓道」はスポーツですので修練をしたうえでだれもが簡単に的を射る形状であることは許されていません。
例えば、アーチェリーのような弓とボウガンであればボウガンの方が有利になるため、スポーツマンシップに乗っ取らないということで「弓道」に認められていません。
ですが、「弓術」であればどのような弦からなる弓でも学ぶことを重点としているため、ボウガンであろうと、投石器だろうと学ぶことができ、的を得ることができるまで指導を受けることができるのです。