この記事では、「見捨てる」と「見限る」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは「見捨てる」の意味から取り上げてみましょう。
「見捨てる」とは?
最初に「見捨てる」の意味をご説明致します。
「見捨てる」(みすてる)は、自分で確認しているものの、放っておくことです。
また、交流などを完全に絶ち、関係を持たないことになります。
「見限る」とは?
次に「見限る」の意味を解説していきます。
「見限る」(みかぎる)の場合は、自分たちの期待に値しないとして、見切りをつけることを指しております。
「見捨てる」と「見限る」の違いとは?
ここでは「見捨てる」と「見限る」の違いを説明します。
「見捨てる」の場合は、困っている人などがいても、放っておくことです。
また、お世話などを辞めて、関係を持たないことを指します。
「見限る」の方は、改善の余地なしとして、切り捨てることを指しているのです。
「見捨てる」と「見限る」の使い方の違い
この項目においては、「見捨てる」と「見限る」の使い方の違いを説明します。
「見捨てる」を使う場合は、自分がその状態や状況などを把握しているのにもかかわらず、放置することです。
その他には、世話することも辞め、話などをすることも辞めることなどを表すときに使います。
「見限る」の方は、改善の余地なしで、見込みもない場合に、見切りをつけることを指すときに使うものです。
「見捨てる」を使った例文
ここでは「見捨てる」を使った例文を書いていきます。
・『傷病兵を見捨てるのは、大変心苦しかった。今でも心の傷になっている』
・『老人を見捨てる社会構造は、間違っていると思います』
・『時には見捨てることも必要だ。自分の身を守る際には、致し方ないときもあります』
・『身内が見捨てるくらいなので、余程の人物なのだろう』
・『見捨てるときは親が年を取ったときだと思っています。親が嫌いなので仕方ないでしょう』
「見限る」を使った例文
最後の項目においては、「見限る」を使った例文を書きます。
・『取引先の社長がハッキリしない人なので、見限ることにしました』
・『見限るときは、こちらもそれなりに覚悟する必要があるでしょう』
・『学校の先生が見限るほどの不良だったが、今では会社の社長として活躍していると聞きました』
・『あまりにもひどい子供に育ってしまったので、更生の余地なしと判断して、見限ることに決めました』
・『見限る方も、本当は辛いものがありますが、お互いのためにはしょうがないときもあるのです。いつか分かり合える日がくることを願っております』
まとめ
まとめとして「見捨てる」とは、基本的に困っている人などがいることを分かっていながら、そのままにすることです。
世話などをするのを辞めて、連絡なども絶つことを指す際にも使います。
「見限る」の場合は、期待もできずに見込みが望めない場合に、諦めることです。