この記事では、「信じる」と「信頼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「信じる」とは?
正しいことであるといった絶対的な証明がないにもかかわらず、そのことに対する何らかの信頼性に自信を持つことを「信じる」と言います。
そのほか、誰かの主張に自信を持つ、物語などのストーリーの真相において自信を持つ、といった意味もあります。
一般的に誰かのことや物事などにおいて、疑うことなく思い込むことを「信じる」と言います。
そのことから、「信じる」の対義語は、本当かどうか怪しむ、不審に思うといった意味を持つ「疑う」となります。
「信じる」の使い方
「信じる」の使い方としては、「信じる心」、「信じる気持ち」、「信じる人」、「心から信じる」、「自分を信じる」、「信じるか信じないかはあなた次第」、「我が道を信じる」、「信じるも八卦疑うも八卦」などがあります。
「信頼」とは?
「信頼」の場合は、ただ単に信じるだけではありません。
信じたうえで頼りにすることまでがセットとなります。
その人や物に対し、高い評価をし、安心し仕事や要望を任せることができることができる気持ちを意味する言葉となります。
また、「信頼」の場合、主に未来に対してのことを指し、相手や物事の未来に対し、その結果や行為を信じ期待するといった意味もあります。
そのため、主観的要素が強いものとなります。
対義語は、信じることができないといった意味の「不信」や「警戒」となります。
「信頼」の使い方
「信頼」の使い方としては、「信頼関係」、「信頼を築く」、「信頼と安心」、「信頼できる人」、「信頼できる話」、「信頼できる友人」、「絶対的な信頼」、「信頼性」、「信頼性の向上」、「信頼を取り戻す」などがあります。
「信じる」と「信頼」の違い
絶対的な証明がないにもかかわらず、そのことに対し信用する自信を持つことを意味する「信じる」に対し、「信頼」の場合は、単に「信じる」だけではなく、信じたうえで、それに対し頼ることまでがセットとなります。
その違いが「信じる」と「信頼」の大きな違いとなります。
「信じる」の例文
・『僕は、自分が信じることのできる道を行くと固く決意しました。』
・『何事においても、自分を信じることが大切だと父が教えてくれました。』
・『必ず勝つと自分自身の力を信じることは、とても大切なことだと私は思う。』
・『私は、自分が見たものだけを信じることにしている。』
「信頼」の例文
・『私には信頼できる友人がいます。それは、私の人生にとって大きな宝となっています。』
・『親からの信頼を裏切ることはできない。そのための努力は惜しまない気持ちです。』
・『私は、彼女のことを信頼しています。』
・『僕と幼馴染の彼とは、絶対的な信頼関係があります。』
まとめ
このような違いがある「信じる」と「信頼」。
同じ意味を持ちながら、少しその内容において違いがあるため、その点に注意し使い分けることが必要な言葉となります。