この記事では、「後進」と「後輩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「後進」とは?
「後進」とは、二通りの意味がある言葉です。
一つ目はその字の通り「後ろ向きに進む」ことです。
この意味の場合は「後退」と同義語となり、対義語は「前進」です。
二つ目は、仕事、学問などそれぞれの道において、後から出てくる人、進んでくる人のことを言います。
例えば「今後は後進の育成にあたる」などと使いますが、この場合「後進」とは今後、新たにその道に入ってくる人のこと全体を指していて、特定の誰かを指して言っているわけではないのです。
「引退して後進に道を譲るという考えは、あいつにはないらしい」「後進を育成すると言って、表舞台から消えた」などと、使います。
「後輩」とは?
「後輩」とは、二通りの意味があります。
一つ目は、学校、職場において後から入ってきた人のことで、この意味合いでよく使われます。
もう一つの意味は後から生まれた人、学問、技芸などで後に続く人のことを言います。
この意味で使う場合は「後進」と同義語となります。
「高校の後輩がいまだに連絡をしてくる」「会社の後輩から、教えて欲しいと頼まれた」「後輩のくせに、先輩を使うとは生意気な奴だ」などと、使います。
「後進」と「後輩」の違い!
「後進」と「後輩」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は同義語として使える意味と、それぞれの意味とがあります。
「後進」とは仕事、学問など「それぞれの道」において「あとから進んでくる人」という意味があります。
この意味は「後輩」と使っても同義語になります。
しかし「前進」との対義語である、後ろ向きに進む、後退という意味での「後進」は混同できませんので気をつけてください。
一方の「後輩」とは学校、職場などで後から入ってくる人のことで、特定の誰かを指して言う場合に使います。
「可愛い後輩もいるが、相性の合わない後輩もいる」「後輩からプレゼントをもらった」などと言う場合は特定の「誰か」のことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「後進」と「後輩」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を、同義語、別々の意味としっかり理解して、使い分けるようにしてください。