この記事では、「哀れな人」と「惨めな人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「哀れな人」とは?
「哀れな人」の意味と使い方について紹介します。
「哀れな人」の意味
「哀れな人」は「あわれなひと」と読みます。
意味は「気の毒でかわいそうな人」「同情したくなる人」です。
「哀れな人」の使い方
「哀れな人」は、見ていて気の毒で、かわいそうだと同情したくなる人のことを言います。
例えば、火事で全財産を焼失してしまい、悲しみに暮れている状態などを表します。
本人が悪くてその報いを受けたのならば「自業自得」と思うのですが、「哀れな人」の場合、本人は悪くないのに災難に遭ってしまった人にも使われます。
「哀れ」は古くから使われていた「あはれ」が変化した言葉で、「しみじみともの寂しくなる様子」「しみじみと愛しいと思う様子」「感服させられる」などの意味でしたが、「もの悲しい様子」から「気の毒、かわいそう」という意味に変化しました。
「惨めな人」とは?
「惨めな人」の意味と使い方について紹介します。
「惨めな人」の意味
「惨めな人」は「みじめなひと」と読みます。
意味は「かわいそうで見るにしのびない人」です。
「惨めな人」の使い方
「惨めな人」は、かわいそう、痛々しいなど、とてもまともに見ていられない程の不幸な人のことを言います。
例えば、ギャンブルでお金を使い果たして、借金取りから逃げてホームレスになっている状態などを表します。
「惨め」は「見じ目」が変化した言葉で、「じ」は「ない」の意味、「目で見ない様にする程酷い状態」という意味で使われる様になりました。
「惨めな人」は他人から見て「かわいそうな人」ですが、それだけで「同情を誘う」という意味は含まれていません。
自業自得などで「冴えなくてああはなりたくない」と思う時に使われる言葉です。
「哀れな人」と「惨めな人」の違い!
「哀れな人」は「かわいそうで思わず同情してしまう人」です。
「惨めな人」は「かわいそうだで冴えないと思う人」です。
まとめ
今回は「哀れな人」と「惨めな人」の違いをお伝えしました。
「哀れな人は同情できる」、「惨めな人は冴えない」と覚えておきましょう。