「破廉恥」
破廉恥とは「はれんち」と読み、カタカナで描かれることもあります。
名詞あるいは形容動詞として使われることが多く、恥を恥とも思わずに平気でいることや恥知らずを指しています。
破廉恥な人、破廉恥な行い、という使い方ができます。
「破廉恥」の意味
破廉恥という言葉には人道や道義に反していることという意味があり、不名誉、悪評、恥、汚名、などといった類義語が考えられます。
廉恥を破る事という意味であり、廉は潔い、けじめといった意味を持っています。
廉恥は潔く恥じる心が強いことを表しており、そこに破るという言葉を付け加えることで恥知らずという表現になったのです。
この言葉は明治初期には存在しており、明治後期には既に多くの人に使われていたと考えられています。
「破廉恥」の言葉の使い方
現代ではカタカナで表記されることが多い破廉恥という言葉ですが、恥知らずの人などを指す時に使われることが多く、厚顔無恥などという意味でも使われます。
「破廉恥」を使った例文・短文(解釈)
それならば破廉恥という言葉を使った文章にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは破廉恥という単語の例文をいくつか紹介します。
「破廉恥」の例文1
「あのカップルは人前でイチャイチャしすぎて、周りからは破廉恥な人たちだと思われている」
海外には人前であってもキスをしたりハグをしたりということに違和感がないということもありますが、日本は極めて慎みというものを重視する文化があるため、人前でハグやキスをすると特に年配の人から破廉恥だと思われることがあります。
そのような事は秘め事であり、人前でするべきではないと考える人は意外に少なくありません。
特に日本国内でも若い人たちはそのような慎みをあまり考えない傾向があり、年配の人たちの表情を曇らせてしまうことがあるのです。
「破廉恥」の例文2
「自分の夫が仕事に行っている間に男友達を自宅に招き入れるなんて、破廉恥極まりない行為だよ」
昼間、自分の夫が仕事に行っている間に男友達が訪ねてきたとしても、夫がいない自宅に男性を招き入れるというのは破廉恥な行為だと考える人もいるかもしれません。
慎みというものを重視するためにも、特に結婚している人が異性の友人と会うときには周りの女というものも気にしなければいけません。
たとえ他意がなかったとしても、もしも近所の人に見られてしまったら、よからぬ噂を立ててしまう可能性も考えられます。
「破廉恥」の例文3
「彼女の言動は非常に下品で破廉恥だった、私はあのような人とは友達になりたくない」
本人にその気がなかったとしても、どうしても言動が下品に見える人に出会った場合、その人とはあまり仲良くしたくないと感じることもあるのではないでしょうか。
例えば下ネタが多かったり、まるで下着が見えてしまうかのような服を聞いていたりすると、なかなか近づきにくいと感じてしまうこともあるでしょう。
そのような時に「彼女は破廉恥だから」という表現を使うことができます。
自分は破廉恥と思われないように、言動には十分な注意を払いたいものです。
「破廉恥」の例文4
「自分でお皿を割っておきながら何事もなかったかのように振る舞うなんて、なんとも破廉恥な話だよ」
人間は誰でも過ちを犯すことがあるものです。
しかし、それをどのように償っていくかということが大切になります。
過ちを犯してしまったのにもかかわらずしっかりとそれを反省せず、まるで何事もなかったかのように振る舞い、周りに嘘をつくという行動をとってしまうといざばれたときに破廉恥だと思われてしまう可能性が高まります。
過ちは誰にでもあります。
もしも失敗してしまったら、しっかりと報告するべき相手に報告し、反省したいものです。