「苦鳴」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「苦鳴」

「苦鳴」という単語を一度は目にしたことがあるという人は多いです。

日常会話では使われることは稀ですが、小説や解説文・公的な文章などでは表現方法の一つとして用いられています。

単語から「なんとなく意味は分かる」という方はたくさんいますが、正しい意味や読み方・使い方などを理解している人は少ないです。

「苦鳴」という単語が使われているとき、文章を深く理解するうえでも知っておくことが求められます。

「苦鳴」の意味

「苦鳴」という単語は読みを「くめい」と読みます。

その意味は人が何かの事象に対して悲鳴をあげる・叫ぶことを意味します。

対象となる事象は苦しみ・痛み・恐怖など様々ですが、共通していることとして人が不快に思うことです。

多くの方は大声で叫ぶことと捉えています。

しかし正しくは叫ぶことも声を押し殺して漏れる声も「苦鳴」に含まれるため、大きさは関係ありません。

そして強い刺激に面した時にあげる悲鳴のため「苦しく鳴る」という単語で構成されます。

使うタイミングについては今直面している事象に対して適応します。

時には過去の経験に対して・これから起こる未来に対しても適応となります。

「苦鳴」の言葉の使い方

「苦鳴」という単語の使い方として、「苦鳴」は名詞になるため「苦鳴をあげる」のようにそれに続く言葉が必要となります。

使う場面として苦鳴を挙げるような状況に直面しているときに使うことは稀です。

そのため多くは苦鳴を上げるような状況に直面した後か、これから直面すると予想する未来に対してその時の様子を説明するために使います。

「苦鳴」を使った例文・短文(解釈)

「苦鳴」という単語は会話の中で使うことは非常に少なく、文章化されてみることが多いです。

しかし文章を作る・書く機会はたくさんあるため、いずれ使う機会があるかもしれません。

その時に失敗しないためにも、「苦鳴」という単語の使い方について例文とその解釈を紹介します。

「苦鳴」の例文1

「遠くから大きな音が聞こえてきた。 それはだんだんと近づいてきて誰かの苦鳴であることが分かった」

この場合、苦鳴をあげているのは知らない人物でありその人がだんだんと近づいてきている状況を説明しています。

そして初めは人の声とはわからなかったが、だんだんと苦鳴であることがわかるにつれて、何かが起こったということを察しています。

「苦鳴」の例文2

「私は今でも数年前のあの事件を思い出すと苦鳴をあげてしまいそうになる。 少しずつ落ち着いてきてはいるが、これから先忘れることはできないと思う」

この場合、当事者が苦鳴をあげそうになる対象は数年前の過去の事件となっています。

今もその事件による心の傷を抱えており、今でも不意にフラッシュバックしそうになる状況を説明しています。

「苦鳴」の例文3

「私は昔あいつにいじめられていて、今復讐をしている最中なんだ。 今は自覚はないだろうけど、あと数年もすると苦鳴をあげていると思う。 それが待ち遠しくて仕方ないんだ」

この場合、苦鳴をあげる対象は「あいつ」とされる当事者をいじめていた犯人です。

そして苦鳴をあげる未来に向けて着々と準備をしている状況を報告しています。

相手にとっては悪い未来が待っていますが、当事者にとってはその状況が来ることを待ち望んでいます。

「苦鳴」の例文4

「この前交通事故を目の前で見たんだ。 あまりの出来事に頭が真っ白になったよ。 でもすぐに事故にあった人の苦鳴で意識が戻った。 そこからはすぐに救急車に連絡したよ。 その後何とか助かったって連絡を受けてほっとしたんだ」

この場合、目の前で交通事故に直面した時に事故の被害者の叫び声を聞いて頭が働いたことを伝えています。

苦鳴は人が強いストレスにさらされたときに出る声であり、それは聞いている人にも強い衝撃を与えます。

苦鳴をあげる状況を不憫に思いつつも、その声があったことですぐに行動できたことを意味しています。

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意味解説辞典