この記事では、「蒸発」と「失踪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蒸発」とは?
「蒸発」には、2つの意味があります。
1つめは、液体が気体になる現象のことです。
液体の表面から気体に変わっていく現象のことをいいます。
「鍋から水が蒸発する」のような使い方をします。
もう一つの意味は、人がいつの間にかいなくなること、人が家を出て行方不明になることです。
「同僚が蒸発して仕事に来なくなってしまった」のような使い方をします。
「失踪」とは?
「失踪」は、行方をくらますこと、行方が知られなくなることです。
「現金を奪って失踪した」のような使い方をします。
「失踪」とほぼ同じ意味の言葉に「失跡」がありますが、一般的に使われている言葉は「失踪」です。
「失」という漢字には、うしなう、逃げるという意味があります。
「踪」という漢字には、ゆくえ、足あとという意味があります。
「蒸発」と「失踪」の違い
「蒸発」には2つの意味がありますが、2つのうち、人がいつの間にかいなくなることという意味が「失踪」と似ています。
「蒸発」と「失踪」は、ほぼ同じ意味なのですが、「蒸発」は俗な言い方で、「失踪」は一般的に使われていて、法律用語としても使われています。
まとめ
「蒸発」も「失踪」も行方をくらますことで、ほぼ同じ意味を持っていますが、使われる場面が異なります。