この記事では、「不手際」と「失念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不手際」とは?
「不手際」は「ふてぎわ」と読みます。
意味は「ものごとの処理の仕方や結果がよくないこと」という意味です。
「手際」は「ものごとを手掛ける技量や能力」という意味で、「不」が付くことで「良くない」という否定の意味になります。
本来は「技量や能力が足りずに悪い結果になること」を表しますが、ビジネスでは「不手際」と言えば「ミスすること」という意味で使われます。
相手に謝罪や説明をする時に、「業務に不手際がありまして」などと、自らの非を認める表現です。
「失念」とは?
「失念」は「しつねん」と読み、以下の2つの意味と使い方があります。
1つ目は元の意味で「仏教用語で記憶を妨げる煩悩の一つ」のことです。
2つ目は上記から転じて「うっかり忘れること」という意味で、「つい失念しておりました」などと言います。
「失念する」は、「忘れる」の謙譲語であり、ビジネスシーンで使われます。
目上の人や取引先に対して「忘れていました」と言うと、相手のことを軽んじている様に聞こえてしまいますので、「失念しておりました」と言うのです。
「不手際」と「失念」の違い!
「不手際」は「ものごとの処理の仕方や結果がよくないこと」です。
「失念」は「うっかり忘れること」です。
まとめ
今回は「不手際」と「失念」の違いをお伝えしました。
「不手際はミスすること」、「失念はうっかり忘れること」と覚えておきましょう。