「鍛錬」と「鍛練」は、どちらも「たんれん」と読みますが、違いを知っていますか。
この記事では、「鍛錬」と「鍛練」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鍛錬」とは?
「鍛錬」には、2つの意味があります。
1つめは、金属を打ちきたえることです。
日本刀を作る際には、鋼を溶かしてから、何度も大槌で叩きます。
このような叩く行為のことを「鍛錬」といいます。
もう一つの意味は、厳しい訓練を積んで、技術や心身をきたえることです。
困難にあうことで強くなるといわれることがあります。
困難は、自分自身を叩き、きたえるものとなってくれます。
「鍛」には、きたえるという意味があり、「鍛」の漢字が意味するきたえるには、金属をきたえることと、技術や心身をきたえることの2通りの意味があります。
「錬」には、ねるという意味があります。
「錬」が意味するねるとは、金属をねりきたえることや技術や心身をきたえることです。
「鍛練」とは?
「鍛練」には、2つの意味があります。
1つめは、金属を打ってきたえることです。
もう一つは、技術や心身をきたえることです。
きたえるとは、練習や修練を積み重ねて、心身を強くしたり、技術をしっかりしたものにすることを意味します。
「練」という漢字には、ねるという意味があります。
ねるは、金属にやきをいれて強くすることや、技術や学問を磨くことを意味します。
「鍛錬」と「鍛練」の違い
「鍛錬」と「鍛練」は同じ意味です。
「錬」という漢字はかねへんが使われているように、「鍛錬」は主に金属をきたえることに使われています。
そして、「鍛練」は技術や心身をきたえることに使われることが多いです。
まとめ
どちらも同じ意味を持っていて、「錬」でも「練」でもどちらを使っても間違いではありません。