この記事では、「古事記」と「日本書紀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「古事記」とは?
「古事記(こじき)」とは、「天武天皇の編纂の命を受けて、712年に成立した国内向けの史書」です。
「古事記」は暗記の天才とされる稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗誦して、太安万侶(おおのやすまろ)が筆記する形で書かれました。
「古事記」は各時代の人物を中心とする「紀伝体」の史書で、漢字を和語に当てはめる「日本漢文体」で書かれています。
「古事記」は天地開闢から推古天皇までの時代について書かれた史書で、元明天皇の時代に完成しました。
「日本書紀」とは?
「日本書紀(にほんしょき)」とは、「天武天皇の編纂の命を受けて、720年に成立した国外向けの史書」です。
「日本書紀」の編纂には、川島皇子ら6人の皇族・6人の官人が関わり、舎人親王(とねりしんのう)の時代に元正天皇に奏上されています。
「日本書紀」は年代と出来事を順番に書く「編年体」の史書で、中国の史書と同じ体裁の「漢文」で書かれています。
「日本書紀」は天地開闢から持統天皇までの時代について書かれた史書で、元正天皇の時代に完成しました。
「古事記」と「日本書紀」の違い!
「古事記」と「日本書紀」の違いを、分かりやすく解説します。
「古事記」と「日本書紀」はどちらも「天武天皇の編纂の命を受けて書かれた日本の史書」ですが、「古事記」は「712年に成立した国内向け・紀伝体・日本漢文体の史書」で、「日本書紀」は「720年に成立した国外向け・編年体・漢文の史書」の違いがあります。
「古事記」は「天地開闢の神話から推古天皇までの時代」を扱い、「日本書紀」は「天地開闢の神話から持統天皇までの時代」を扱っています。
「古事記」は「稗田阿礼が語って太安万侶が筆記した史書」であり、「日本書紀」は「天智天皇の子の川島皇子が命じられ、舎人親王の時代に成立した史書」である違いもあります。
まとめ
「古事記」と「日本書紀」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「古事記」とは「天武天皇が命じて712年に成立した日本の国内向け・紀伝体の史書」を意味していて、「日本書紀」は「天武天皇が命じて720年に成立した日本の国外向け・編年体の史書」を意味している違いがあります。
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