この記事では、「赤伝」と「返品伝票」の違いを分かりやすく説明していきます。
「赤伝」とは?
「赤伝(あかでん)」とは、「いったん処理が終わった各種の伝票を取り消すために発行するキャンセル伝票」のことを意味している俗語・通俗的な言葉です。
「赤伝」の対義語として、通常の売上などを処理する場合に使用する「黒伝」があります。
「赤伝」は「商品が返品された時にはじめの売上伝票を取り消す返品伝票」とほぼ同じ意味で使われますが、「返品以外の各種の伝票処理の取り消しの場合に発行する伝票」といったより広い意味のニュアンスを持っています。
「返品伝票」とは?
「返品伝票(へんぴんでんぴょう)」とは、「一度売り上げた商品が返品された時に、はじめの売上伝票を取り消すために発行するキャンセル伝票」のことを意味しています。
「返品伝票」という会計用語は「売上の取消し以外の各種伝票を取り消すキャンセル伝票」の意味で使われないわけではないですが、原則として「商品が返品された際に、はじめの売上伝票を取り消すためのキャンセル伝票」の意味で使われます。
「赤伝」と「返品伝票」の違い!
「赤伝」と「返品伝票」の違いを、分かりやすく解説します。
「赤伝」と「返品伝票」はどちらも「いったん会計処理した伝票を取り消すキャンセル伝票」というほぼ同じものを指していますが、「赤伝」は「正規の会計用語ではなく通俗的な表現(俗語)である」という違いがあります。
また「赤伝」は「売上の取り消しだけではなく、いったん処理した各種の伝票を取り消すために発行するキャンセル伝票」という意味合いが強くなっていますが、「返品伝票」のほうは「商品が返品された時に売上伝票を取り消すために発行するキャンセル伝票」という意味合いが強くなっているという違いを指摘できます。
まとめ
「赤伝」と「返品伝票」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「赤伝」とは「一度処理が終わった各種の伝票を取り消すときに発行する取り消し伝票・売り上げた商品の伝票を取り消すキャンセル伝票の俗語」を意味していて、「返品伝票」は「売上としていったん処理した商品が返品された場合に、その売上処理を取り消すために発行される伝票」を意味している違いがあります。
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