この記事では、「資金」と「資本」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資金」とは?
「資金」というのはその名前の通り事業活動を行うために必要になるお金を指す言葉になります。
新たに事業を始める時も「資金」が必要になりますし、事業を継続するためにも「資金」が必要になります。
事業活動を行うために必要になるお金すべてを「資金」と言います。
なので、「資金」がないと新たに事業を始める事もできないですし、既に事業をしている時は事業を継続する事ができないです。
「資本」とは?
「資本」というのはよくお金と勘違いされがちですが実際はそうではないです。
確かに「資本」というのは事業を行うための元手となるものを指す言葉なのでお金と勘違いされても仕方ないです。
ですが、実際は「資本」というのは事業活動で必要になるものを意味するのでお金以外も「資本」になります。
では、どういったものが「資本」になるかというと、例えば会社の工場や土地といったものも「資本」になります。
なぜなら、事業活動で必要になるのはお金だけではないからです。
事業活動を行うにはその会社にある工場や土地もないとできないです。
なので「資本」というのは単にお金を指す言葉ではないです。
お金も含めた事業活動を行うのに必要なものを「資本」と言います。
なので、「資本」というのはお金だけでなくあらゆる現金化が可能になるものを指す言葉です。
「資金」と「資本」の違い
「資金」と「資本」の違いは事業を行うために必要になるものという意味では同じですが、「資金」の場合は事業を行うために必要になるお金を意味しますが、「資本」の場合は事業を行うために必要になるお金や土地や建物もづく含めた物が資本です。
なので「資金」も「資本」も事業を行うために必要なものですが、お金だけを指すのが「資金」でお金以外もあるのが「資本」という事になります。
また「資金」も現金でなくてもすぐに現金化が可能になる証券なら「資金」として扱います。
土地や建物の場合はすぐには現金化できないので「資金」とはならず「資本」となります。
また、負債があった時は土地や建物などから負債を差し引いたものが「資本」になります。
まとめ
「資金」の場合は事業を行うために必要になるお金を指す言葉になりますが、必ずしも現金だけを指すわけでもなくすぐに現金化できる証券があるような場合も「資金」になります。
「資本」というのは事業活動を行うために必要になるものを指す言葉でお金だけでなく、事業活動を行うために必要になる工場や土地なども含めて「資本」になります。
なので、「資金」も「資本」も似たような意味の言葉ですがかなり違いがあります。
簡単に言うと「資金」は事業で使えるお金で、「資本」は事業で使える資産から負債を差し引いたものの総額になります。
意外と多くの人が「資金」も「資本」も同じ物だと思っている事がありますが、「資金」と「資本」ではその意味は大きく違います。
「資金」は事業にすぐに使えるお金でないといけないです。
土地も建物も現金化できますが、すぐにはできないのでこれらは「資本」になります。