この記事では、「履歴書」と「エントリーシート」の違いを分かりやすく説明していきます。
「履歴書」とは?
「履歴書」【りれきしょ】は、その人の個人情報、学歴、職歴などを記載した書類のことです。
就職や転職をする人が入社を希望する企業から、あるいは入学試験の受験者が志望校から提出を求められます。
名前のとおり、その人の履歴を証明する資料であり、氏名、顔写真、連絡先などの個人情報、学歴、職歴、所有資格、志望動機、自己PRなどの記入欄で構成されています。
「履歴書」の主な役割は、採用選考の合否を決める判断材料です。
また入社後は、情報が虚偽でないことを証明するための公的な資料として保管する目的もあります。
「履歴書」は、A4またはB4サイズで中央を2つ折りにする様式が主流です。
市販の「履歴書」にはJIS規格、一般用、アルバイト用などの様式があります。
どの様式を選んでも内容はほぼ同じで、書き方に統一されたルールはありません。
企業から書式を指定される場合もありますが、指定のない場合は自由に書式を選んで作成することも可能です。
また、手書きで提出することが一般的ですが、近年はパソコンで入力してプリントした「履歴書」を提出する人も増えています。
「エントリーシート」とは?
「エントリーシート」は、就職の採用選考の際に学生が企業から提出を求められる書類のことです。
ESとも呼ばれます。
これは名前のとおり、エントリー(参加登録)に必要な書類です。
就職、企業が実施するインターンシップの採用選考に応募する学生は「エントリーシート」の提出を持って参加の条件を満たすこととなります。
「エントリーシート」は各企業が独自に作成するもので、いくつかの質問によって構成されます。
目的は、履歴書ではわからない応募者の人柄や熱意、会社に必要なスキルの有無をはかることです。
採用選考の判断基準として重要な役割を担っていますが、全ての企業で提出が必要になるわけではありません。
「履歴書」と「エントリーシート」の違い
「履歴書」と「エントリーシート」の違いを、分かりやすく解説します。
「履歴書」と「エントリーシート」は、就職や転職などの採用選考で提出が求められる応募書類です。
どちらも、採用選考の合否を決めるうえで重要な判断材料になることに変わりありません。
「履歴書」は、その人の事実を記した公的な書類で、履歴に虚偽がないことを証明する資料です。
一方「エントリーシート」は、企業に合った人材を選ぶための判断材料であり「履歴書」ではわからないその人の内面を知ることが主な目的となっています。
また「履歴書」の用紙はどこから入手しても様式がほとんど同じですが「エントリーシート」は企業が独自に作成するので、様式は企業によって異なります。
まとめ
「履歴書」と「エントリシート」は、学生なら誰もが一度は目にする書類です。
どちらも就職活動に関連するものですが、内容や書き方は少し異なります。
それぞれの意味を把握し、混同しないように注意していきましょう。