「高性能な機械」と「多機能な機械」はどちらも優れていますが、この2つに違いはあるのでしょうか。
この記事では、「高性能」と「多機能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「高性能」とは?
「高性能」とは、機械の処理能力が高いことや、通常のものより高い性能が付加されていることを意味します。
「性能」とは、機械や道具の性質と能力のことです。
つまり、「高性能」とは、あるものが通常のものより性質や能力という点で優れているということです。
最近では「高性能マスク」というものが人気のようですが、「高性能マスク」の中には、空気便がついていて呼吸が楽にできるもの、メガネが曇らないもの、通常のマスクよりも層の数が多く、ウイルスをより効果的にカットできるものなど様々なものがあるようです。
「高性能」は、英語で“high performance”といいます。
「高性能」の使い方
「高性能」は、機械や道具に対して用いるのが一般的です。
「高性能計算」とは、「ハイパフォーマンスコンピューティング」とも呼ばれ、単位時間当たりの計算量が膨大間計算処理を指します。
「多機能」とは?
「多機能」とは、機能が多いこと、道具や設備などが様々な働きを備えていることです。
「機能」とは、あるものが本来備えている働きのことです。
「多機能」は、通常機械や物を指して使います。
「多機能」の使い方
最近の携帯電話は通話以外にも電子メール、インターネット、カメラなどの様々な機能を備えたものが多いですが、そのような携帯電話は「多機能携帯電話」と呼ばれます。
「多機能プリンター」は、プリンター、複写機、スキャナー、ファックスなどの複数の機能を一つの機械にまとめたもののことです。
1本で何種類もの役割を果たしてくれるボールペンは「多機能ボールペン」と呼ばれます。
多機能ボールペンの中には、複数色のボールペンだけでなく、シャープペンシルも一体になったものやドライバーとして使えるもの、USBメモリがついてるものなど様々なものがあります。
「高性能」と「多機能」の違い
「高性能」は、通常のものより高い性能が付加されていることで、「多機能」は、機能が多いことです。
一般的に「多機能」なものは、機能が多いゆえに「高性能」であると言えますが、「高性能」であるからといって「多機能」であるとは限りません。
例えば、他の炊飯器より、ご飯がおいしく炊ける炊飯器は「高性能」であると言えますが、機能が通常炊飯しかないのであれば「多機能」ではありません。
ヨーグルトやスープ、蒸し料理、スポンジケーキなどを作れる最新の炊飯器は「多機能」といっていいでしょう。
まとめ
「高性能」は、性能が高く優れていることで、「多機能」は、機能が多いことです。
商品の紹介には「高性能」「多機能」と書かれていることがよくあるので、家電や道具を新しく買うときには、これらの言葉に注目してみましょう。